メルセデス・ベンツ、新型「Eクラス クーペ/カブリオレ」の予約受注を開始 エクステリアデザインを一新

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メルセデス・ベンツ日本は、「Eクラス クーペ」「 Eクラス カブリオレ」を大幅刷新し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて10月5日より予約注文の受付を開始した。なお、納車は10月から順次予定している。

 

【デザイン】

「Eクラス クーペ」は、メルセデスクーペの伝統的プロポーションである、流れるように美しいルーフライン、そのラインが流れ着く大胆で力強いリアエンドを踏襲。フロントセクションから低く立ち上がるAピラーと、高い位置を走るベルトラインとサッシュレスドアにより、メルセデスクーペ伝統のプロポーションを形成している。控えめでシンプルなラインと官能的な面、そして陰影の効果が相まって美しくエレガントなエクステリアを表現するとともに、スポーティかつ力強さも強調している。

 

「Eクラス カブリオレ」は、「Eクラス クーペ」のボディデザインをベースにして、ソフトトップを閉じている時はメルセデスの伝統的な流れるように美しいクーペのようなスタイリング、ソフトトップを開けた時にはカブリオレならではの伸びやかなプロポーションが特徴となっている。また、11色のエクステリアカラー、ブラック、ブラウン、ダークブルー、ダークレッドの4色のソフトトップカラー、6種類のインテリアとの組み合わせが可能となっている。

 

 

新型ではフロントエンドのヘッドライトに、最新のメルセデス・ベンツのスポーティモデル群に共通する、上下方向に薄く、わずかに切れ上がるデザインを採用。ラジエーターグリルは下部が広がる台形となるとともに、クローム仕上げのダイヤモンドグリルを採用した。バンパー下部左右に2本のフィンが配置されるな、シャープでダイナミックな印象を強調している。

 

インテリアでは、3本のツインスポークを採用し近未来的なスポーティさを演出した新世代ステアリングホイールを新しく装備しているほか、ナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能性も有している。さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用したことにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上している。

 

 

新世代ステアリングホイール

 

【パワートレイン】

E 200 各モデルには 1.5 リッター直列 4 気筒ターボエンジン「M264」と「BSG」、「48 Vボルト電気システム」などの新技術を採用することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載。「M264」エンジンは単体で最高出力 184PS(135kW)、最大トルク 280N・m を発生。さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続される、スターターとジェネレーターを兼ねるモーター、「BSG」と「48V 電気システム」は、回生ブレーキ等により発電した電気を約 1kWh のリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じて、最大トルク 160N・mの動力補助を行い、燃費低減効果だけでなく、パワートレインの総合性能を引き上げる。また、ウォーターポンプが電動化され、冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能となったため、さらに効率化されている。

 

E 300各モデルには、E 200と同じ「M264」の中でも、排気量が2.0リッターとなる直列4気筒エンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変バルブリフトシステム「CAMTRONIC」を採用し、低回転から高回転まで伸びやかな加速を可能にする。E 450 4MATIC 各モデルには、コンパクトな 3リッター直列6気筒ガソリンエンジン「M256」とともに、「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」、「48V(ボルト)電気システム」などの新技術を搭載することにより、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した。エンジン単体で最高出力367PS(270kW)、最大トルク500N・mを発生させ、さらに、エンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・mを発生する電気モーター「ISG」と、「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現。スターターが、従来より高出力な電気モーターとなることで、エンジン始動時の振動を抑え、エンジンスタートおよびアイドリングストップの際の再スタート
の快適性を向上した。さらに、このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行い、これによりシフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジを実現した。

 

【メルセデスAMG】
メルセデスAMG 53各モデルは、直列6気筒エンジン、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムおよび電動スーパーチャージャーを組み合わせ、さらに可変トルク配分を行う、パフォーマンス志向の四輪駆動システム
「AMG 4MATIC+」を採用するなど走行性能を追求する一方、快適性能も維持している。直列6気筒エンジン「M256」はエンジン単体で、最高出力435PS(320kW)、最大トルク520N・mを発揮。ISGはE 450 4MATIC各モデルにも採用されている、最高出力22PS(16kW) 、最大トルク250N・mを発生するシステムに加えて、低回転域で過給を行う「電動スーパーチャージャー」を搭載することにより、ターボラグを解消している。電動スーパーチャージャーとISGによる動力補助および排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。

 

トランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速トランスミッション「AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)」を搭載。四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」は前後トルク配分が50(前):50(後)から0(前):100(後)の範囲で可変トルク配分を行うことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分する。「AMG RIDE CONTROL+サスペンション」は、高いアジリティやニュートラルなコーナリング特性、優れたトラクションを可能にするシステムで、特にスポーティなスプリング/ダンパー設定と連続可変ダンパーの「ADS+(アダプティブダンピング システムプラス)」を採用したマルチチャンバー型エアサスペンションであり、卓越したドライビングダイナミクスと優れた快適性を同時に実現する。

 

エクステリアデザインは、縦にルーバーが入った「AMG専用ラジエーターグリル」を採用、リアにはボディ同色のトランクリッドスポイラーリップが装着され、専用デザインの大型リアディフューザーとクローム仕上げで円形のデュアルエグゾーストエンドが採用されている。

 

【MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)とARナビゲーション 】

12.3インチの大型ワイドスクリーン2画面のインフォテインメントシステムを標準装備。また、2018年から順次各モデルに搭載を進め、熟成を進めてきた対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えていることが最大の特徴で、ボイスコントロールは「Hi, Mercedes」をキーワードとして起動する。音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加え、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応している。また、音声認識だけではなく、タッチスクリーン、ステアリングホイールにあるタッチコントロールボタン、センターコンソールにあるタッチパッドでも様々な操作をすることが可能となっている。さらに、AR(Augmented Reality = 拡張現実) ナビゲーションを採用しており、従来は目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされるが、それに加えてフロントウィンドウ上部に設置されたカメラが捉えた車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されることにより、より直感的にどの道路に進むべきかを判断することが可能となる。

 

【インテリジェントドライブ】

メルセデス・ベンツ最新の安全運転支援システムが全てのモデルで標準装備されている。「アクティブブレーキアシスト (歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付)」は、対向車線を横切って右折しようとするときに、対向車線を直進してくる車と衝突する危険がある場合、車速10km/h以内であれば自動ブレーキが作動する。対向車の検知は、フロントの長距離レーダーセンサー
とステレオマルチパーパスカメラを使って行われるほか、「Eクラス」としては、新たに停車時にドアを開けようとした際、後方から障害物が迫っている場合の警告機能を採用した。時速2km/h以上で後方から歩行者や自転車、自動車などが近づいている場合、ドアミラー外側にある警告表示灯が赤く点灯し、さらに乗員がドアハンドルに手をかけた場合、音と表示で乗員に警告する。

 

【テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定】

自動車が通信することによりカスタマーの利便性を向上する先進的なテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準設定している。「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償で提供する「快適サービス」、メルセデス・ベンツ 24時間コンシェルジュサービスを1年間無償で提供する「おもてなしサービス」の3つのサービスカテゴリーから構成される。

 

<価格(消費税込)>

  • Eクラス クーペ:832万円~1,305万円
  • Eクラス カブリオレ:871万円~1,364万円
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