【ワンダー速報】トヨタ・ヤリスクロス比較試乗! ハイブリッド? ガソリン? FF? 4WD? ベストバイはどれだ?

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■ガソリンFFは軽さが際立つ!

最後に試乗させていただいたのは、ガソリンモデルのGのFFです。中間グレードGは、標準だと16インチタイヤ&アルミホイールになりますが、試乗車はオプションでZと同じ18インチタイヤ&アルミホイールを装着していました。

走り出してすぐに感じるのは、やはりボディの軽さですね。直前まで乗っていたガソリンZの4WDと比較すると90kgくらい軽いので、それはそれは軽快に走ります。

4WDのリアから押されるような加速も楽しいのですが、やはり「軽量化に勝るチューニングはない」ってイニシャルDでも言っていたように、その走りの楽しさは乗り換えた瞬間から感じました。

FFモデルにのみ用意されるアジャスタブルデッキボードは、6:4で分割できるラゲッジボード

ハイブリッドFFの評価でも述べたように、降雪地域に住まれている方以外では、積極的にFFを薦めたくなるほど、走りの軽快感はわかりやすい価値になっていました。さらに、燃費の面でもメリットがある上に、車両本体価格も23万円も安く済むので、都市部に住んでいるならハイブリッドもガソリンもFFのほうがオススメかなと思いました。

■本格オフロードを模したコースで4WD性能を試す

すべての試乗が終わったあとは、悪路を模した特設コースでヤリスクロスのE-fourとガソリン4WDの走破性テストを行いました。

片側の車輪が浮いてしまったり、ぬかるみを模したローラーで片輪が空転するようなシーンでも、E-fourやガソリン4WDではマルチテレインセレクトを適切に選択すれば難なく切り抜けることができました。

その走破性もさることながら、驚いたのはヤリスクロスのボディ剛性です。

悪路を模したテストコースでは片輪が大きく浮き上がるようなシーンも用意され、ヤリスクロスの悪路走破性だけでなく、フロア剛性の高さも垣間見た

ラダーフレームの本格オフローダーで試すような4輪のうち1輪が浮いてボディが傾いてしまうようなシーンでは、ボディ剛性が高くなければフロアが歪んでしまいそうですが、ヤリスクロスはそんな状態でもピタリとボディを静止させ、マルチテレインセレクトを切り替えて走り抜けていきました。

まるで、体感が鍛えられた体操選手が、鞍馬の上で静止するかのようなボディの堅牢さを垣間見ましたね!

なんちゃって四駆だとばかり思っていましたが、ヤリスクロスはなかなかどうして、結構マジなSUVに仕上がっていたのには正直、御見逸れしました。

■ベストバイはどのグレード?

以上、すべてのパワートレインと駆動方式を比較試乗した結果ですが、「私が買うなら」というグレードは、やはり『ハイブリッドFF』ですね。

E-fourやガソリン4WDの走破性にも驚きましたが、都市部で生活して舗装された道路を走るのが9割以上なら、FFで十分だと思います。

降雪地域に住まれている方は、4WDのほうが良いでしょうけれど、私は埼玉県に住んでいるので、雪は滅多に降らないですし、降ったら乗らないを徹底しています。

それならば、街乗りでの軽快感と燃費の良さ、さらに車両本体価格のメリットを総合するとFFという答えになります。

都市部や非降雪地域に住んでいる方にはFFがオススメだが、降雪地域に住んでいる方には4WDやE-fourがオススメ

ガソリンかハイブリッドかと言う問題もありますが、やはりヤリスクロスに搭載された最新のトヨタのハイブリッドシステムは、レクサスのハイブリッド車よりもリチウムイオンバッテリーの恩恵もあって優れた制御になっていると感じたのもありますし、騒音や振動面でガソリンモデルに比べて2回りくらい上質に感じたので、私が買うならばハイブリッドのFFです。

自分のライフスタイルや住んでいる地域に合わせて、ベストなヤリスクロスを選んでくださいね。

 

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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、登録者数12万人、月間440万再生以上(2020年10月5日現在)のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、2か月に1台のペースでクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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