【秋のキャンピングカー特集2020 ケイワークス】オーロラシリーズ4モデルにエアコンを搭載 

レジャー キャンピングカー

(本稿は新聞「週刊Car&レジャー」2750号(2020年9月)に掲載)

“日常使いできるキャンピングカー”をコンセプトに、ハイエースを中心としたバンコン(バンコンバージョン)の製造を得意とする「ケイワークス」。本社を置く愛知県豊橋市は古くから腕のいい家具職人を輩出。地域の特性を製造に活かした高品質なキャンピングカーは、多くの支持とファンを獲得している。昨夏発表したリチウムイオンサブバッテリーシステムも好評を博し、エアコン搭載車種も増加中。エアコン付きのバンコンを探している人は、ぜひ注目してほしいメーカーだ。


オーロラスタークルーズシリーズ  シリーズ4モデルにAC100Vエアコン搭載可能に

「オーロラスタークルーズ」シリーズは、トヨタ・ハイエースをベースとしたケイワークスの看板モデル。デザインテイスト、仕様が異なるモデルをラインアップし、ライフスタイルや好みに合わせて選べるのが魅力的だ。

また、シリーズのフラッグシップ「オーロラエクスクルーシブ」は、業界初となるソーラーパネル、リチウムイオンバッテリーによる「オフグリッドシステム」によって稼働するエアコンを標準装備。今年2月に行われた「ジャパンキャンピングカーショー2020」で初公開され、大きな話題を集めた。

ケイワークスが独自開発したリチウムイオンサブバッテリーシステム「メビウス」

このエクスクルーシブの発売を機に、ケイワークスにエアコン搭載モデルの拡充を求める声が多く寄せられたことから、この度オーロラシリーズすべてにエアコン搭載が可能となり、9月19日から開催される「東京キャンピングカーショー2020」から先行予約が開始される。

エアコンによって夏の車中泊も快適に過ごせる

エアコン搭載モデルには、ケイワークスが独自開発した300Ahの大容量リチウムイオンサブバッテリーシステム「メビウス」を搭載し、290Wのソーラーパネルを組み合わせたオフグリッドシステムを採用することで、電力消費の大きい家電の長時間稼働を実現。これによって、日常使いに優れるナローボディベースのバンコンでも、エアコン、49L大型冷蔵庫、電子レンジなどを車内で不自由なく使える。

さらに、アウトドアシーンのみならず、災害時の電力源としても活用できることも見逃せないポイント。なお、このオフグリッドシステムは、ケイワークスが開発したコンパクトトレーラー「トレイルワークス」にも搭載可能。車中泊だけでなく、移動事務所やテレワークスペースとしても活用できることから、幅広い業種・業態からも注目されている。

【車両概要】

全長×全幅×全高:4695mm×全幅1695mm×全高2105mm※

乗員定員/就寝人数:5名/4名※

価格:634万円~(税別)※

※表示はオーロラエクスクルーシブのナローボディベース。乗車定員、登録ナンバー、車両サイズ、価格帯はベース車両の各ボディタイプや仕様によって異なる

水平開閉できるポップアップルーフを開発

屋根の部分にテント形状の居住空間を設けられるポップアップルーフは、就寝人数の増加や、室内空間拡大を実現できることから、キャンピングカーの中でも人気の高いオプションだ。

ケイワークスでも、前・後の片開きポップアップルーフを用意しているが、今回水平に開閉できるポップルーフを新開発し、ハイエースのナローボディにオプション設定された。

水平開閉できるポップアップルーフをハイエースのナローボディにオプション設定

水平開閉のメリットは、車の屋根から水平なまま上に持ち上がるため、片開きタイプに比べて足元まで一定の高さがあること。そのため、大人でもゆとりのある就寝スペースを実現している。使用するテント生地は、軍用の服にも採用される高密度防水帆布を水平ポップ用に選定。通気性にも優れ、水を通さずしっかりと弾くので、雨の日でも使用可能となっている。

また、水平ポップルーフは装着しても、閉じた時の車高は片開きの2・1mと変わらず、多くの立体駐車場にも対応するので、都市部のユーザーでも安心して装着できる。片開きタイプとともに、家族構成や使い方に合った選択肢が増えたことはユーザーにとって朗報と言える。

デリカD:5クルーズ×JAOS   薄型リチウムをシャーシから車内に設置変更

本格的な四輪駆動システムとミニバンの使い勝手が融合した〝オールラウンドミニバン〟として、熱烈なファンを持つ三菱自動車のデリカD:5。このクルマをベースとした数少ないキャンピングカーの一つが「デリカD:5クルーズ」だ。

JAOS製パーツを装着しアグレッシブな雰囲気を高めた

このD:5クルーズに、4WD車のアフターパーツメーカーとして高い人気を誇る「JAOS」製パーツをエクステリアに装着した特別モデルは、2月のジャパンキャンピングカーショーに出展され大きな反響を集めたが、9月の東京キャンピングカーショー、10月の名古屋キャンピングカーフェアに再び出展される。

室内のレイアウトは3列目シートと向かい合わせにもセットでき、就寝時にはフラットなスペースを創出する。さらに、オプションのポップアップルーフを装着すると最大4名の就寝に対応し、ルーフベッドは1800mm×1160mmと大人2名がゆとりを持って過ごせるスペースが確保されている。

【車両概要】

ベース車両:三菱自動車・デリカD:5

乗車定員/就寝人数7名/2~4名

登録ナンバー:3

全長×全幅×全高:4790mm×1795mm×1870mm(ポップアップルーフ装着車は1990mm)

価格:430万円~(税別)

 

 


関連リンク

ケイワークスホームページ

 

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