三菱ふそうトラック・バス(以下、MFTBC)は、昨年に電気小型トラック「eCanter®」を世界6各国の主要市場で披露するなど、世界各国でCO2ニュートラル輸送を推進している。
昨年から今年にかけ、台湾、インド、オーストラリア、南アフリカ、ニュージーランド、インドネシアのふそうブランドの主要市場において、電気小型トラック「eCanter」を現地のカスタマーやメディアへの試乗を通して、その技術を公開する企画を実施。同企画は、複数の国でのモーターショー出展を実現すると同時に、各国のカスタマー向けに体験試乗を行い、電気トラックの実用性を紹介することを目的としており、オーストラリア郵便公社や、南アフリカの飲料メーカーSouth African Breweriesを含むカスタマーと、実際の車両を用いて市街地での配送業務を経験してもらう機会を設けるなど、環境に配慮した輸送ソリューションの提案に努めている。
MFTBCは、2017年の初公開以来、170台以上の「eCanter」を日本、欧州、北米のカスタマーに納入した実績があり、今後さらなる市場への展開を達成するために、2039年までに国内へ導入する全ての新型車両を走行時にCO2を排出しないCO2ニュートラル化にするビジョンを掲げている。
MFTBC社長・CEO兼ダイムラー・トラック・アジア代表のハートムット・シック氏は、「都心部での配送業務には、騒音がなく、排出ガスを抑えたトラックが必要ですが、ふそうの『eCanter』は、そのようなニーズにお応えするものです。当車両は、全世界の都市環境で増加する騒音と大気汚染の問題を解決する車両です。都市部での近距離配送を担うお客様の必要条件を満たす航続距離と積載量を提供しています」と述べた。