平成エンタープライズ、医療法人社団平成医会と共同し「希望を叶えるプロジェクト」を実施

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高速夜行バス・観光バスツアー(VIPライナー・VIPツアー)を運営する株式会社平成エンタープライズは8月19日、医療法人社団平成医会(以下、平成医会)と協同し「希望を叶えるプロジェクト」を実施したことを発表した。

 

「希望を叶えるプロジェクト」とは、同行者がいなければ一人で出掛けることが困難な方(体が不自由な方)を希望する場所へハイヤーで送迎するプロジェクト。第一弾は、平成エンタープライズと平成医会とのコラボによって実現し、平成医会の関連機関でもある板橋区役所前診療所、リハビリ推進センター株式会社の作業療法士、理学療法士、看護師、そして、地域のケアマネージャーなど多くの人々の協力のもとプロジェクトが進行された。

 

平成エンタープライズは、旅や移動を通して生活を楽しむ力がついたり、アクティブな生活の動機付けとなることが、「希望を叶えるプロジェクト」を実施する最大の意味であり、カスタマーの更なる希望を生むきっかけとなることを願って今後もプロジェクトを進めていくと述べている。

 

<プロジェクト第1弾「群馬県にいる弟に会いたい!」>

プロジェクト第1弾でハイヤーの移動を希望したのは、10年前に脳出血をおこし、以来後遺症として右半身に麻痺が残り、サポートがなければ一人で外出をすることが困難なMさん。Mさんには群馬県居住の弟さんがおり、今年に入り「末期がん」と診断された。Mさんの在宅リハビリを担当していた作業療法士の木村さんが、弟さんに会いたい思いが募ったMさんの話を平成医会にしたことから今回のプロジェクトが実施された。Mさんの仲介役となった木村さんは10年前から「リハビリ旅行」に取り組んでおり、不自由な体の方の移動に詳しく、ハイヤーでの移動にあたっては事前に注意点などを確認し、万全な体制で当日に臨んだ。

 

プロジェクトが実施された7月17日(金)は、朝10:15にMさんの自宅を出発し、サービスエリアで昼食とトイレ休憩をはさみ、午後群馬県の弟さんの自宅へと到着した。滞在時間は弟さんの体調を鑑みておよそ1時間ほど。自宅を後にしてからは再びサービスエリアで休憩を取り、午後5時過ぎにはMさんを自宅へと送り届けてプロジェクトは終了した。

 

プロジェクト実施においては、コロナ禍という状況の中、朝は始業時の健康チェックから始まり、手指の消毒、車内消毒、アルコール除菌・空間除菌、運転席と後部座席の間のパーテーションの設置、マスク着用などを徹底。Mさん、同行した木村さんにも協力してもらい、万全を期してウイルス感染症対策に努めた。また、途中休憩に立ち寄ったサービスエリア内のトイレでも、木村さんがMさんの使用前にトイレの手すりから便座までアルコール除菌を行った。

 

 

<平成エンタープライズの新型コロナウイルス感染症対策>

密集を避けることが提唱され、各地でハイヤーで動くことのメリットが注目されており、平成エンタープライズでも業界対応ガイドラインに準じ、感染症対策を実施した。プロジェクト当日の移動に備えて、運転手など同乗者は全員4月以降毎日検温を実施し、体調管理にも配慮すると同時に、外気温上昇とマスクの着用による熱中症対策として、室温管理、水分補給にも注意を払った。

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