三菱ふそうトラック・バスは8月20日、電気小型トラック「eCanter」に強化した安全装備を搭載し発表した。日本国内で8月よりリース販売を開始し、今後は欧州及びアジア太平洋地域でも随時販売を開始すると予告している。
新型電気小型トラック「eCanter」は、①フロントバンパーに搭載した高精度ミリ波レーダーが前方の走行車両または静止車両や動いている歩行者を検知し、衝突の危険を察知するとドライバーに警報を発し、ブレーキを作動して衝突回避をサポートする衝突被害軽減ブレーキ「Advanced Emergency Braking System:AEBS」、②車両姿勢をセンサーで常時検知し、カーブでの横転等の危険性が生じた場合、モーター駆動や4輪のブレーキ力を制御し、車両姿勢を適正な状態にして横転の危険回避を支援する車両安定性制御装置「Electronic Stability Program:ESP」、③ウィンカー操作を行わずに車両が車線を逸脱した場合、白線認識カメラが車線逸脱を検知し、ドライバーにブザーで注意を喚起してドライバーの安全運転をサポートする車両逸脱警報装置「Lane Departure Warning System: LDWS」を標準装備した。
同社の代表取締役社長、ハートムット・シック氏は、「環境に配慮した物流ニーズは、世界規模で現在急速に高まっています。三菱ふそうはEVトラックのパイオニアとしてゼロ・エミッション輸送の実現に貢献し、eCanterは国内外の様々なお客様のもとで稼働中です。より新しく進化を遂げたeCanterは、環境に配慮した輸送実現に向けた私たちの取り組みの証です。三菱ふそうはさらに、2039年までに全ての新型車両をCO2ニュートラル化するビジョンの実現に向けた取り組みも今後加速していきます。」と語った。