8月15日(土)ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦スパ・フランコルシャン6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 7号車(マイク・コンウェイ選手、小林可夢偉選手、ホセ・マリア・ロペス選手)がトップで今季3勝目を挙げ、8号車(セバスチャン・ブエミ選手、中嶋一貴選手、ブレンドン・ハートレー選手)が2位で完走し、チームは今季4度目となる1-2フィニッシュを果たした。
決勝レースは、スタートの数時間前から激しい雨に見舞われセーフティーカーの先導で開始。5週目にグリーンフラッグとなると2・3番手グリットからスタートした2台は、ブエミ選手の8号車が首位、コンウェイ選手の7号車がそれを追う展開となった。天候が回復した最初のピットストップでは、先にピットインした8号車がウェットタイヤのままを選択、1周後にピットインした7号車がドライタイヤへ交換してレースに復帰し、途中GTクラス車両によるアクシデントで再度セーフティーカーが導入された時には、ドライタイヤが優位な状況となり、8号車は再ピットインしてタイヤを交換し、その間に7号車が首位に浮上した。その後再び雨が降り出し、雨脚が強くなったところで再度セーフティーカーが導入されたが、残り3分の1になると天候も回復し、7号車をロペス選手、8号車を中嶋選手がドライブするときにはドライタイヤでの走行となった。残り1時間ほどでLMP2クラス車両のアクシデントにより再びセーフティーカーが導入されると、8号車と7号車がテール・トゥ・ノーズでのバトルを展開、最終的に7号車のロペス選手が首位を守ってコンウェイ選手と交代し、2台はその順位のまま完走した。
今回のレースで、7号車は昨年12月のバーレーン以来の勝利をチームにもたらしドライバーズランキング首位の座を堅守し、2位との差を12ポイントまで広げた。また8号車は7号車に34.170秒遅れでゴールし、3位に入ったレべリオンとの差を42ポイントに広げている。