日野自動車は7月27日、ICTサービス「HINO CONNECT」のバージョンアップを実施したことを発表した。
2018年に提供を開始した「HINO CONNECT」は、車両稼働情報をベースにカスタマーのビジネスを支援するサービスで、今回のバージョンアップでは、安全意識向上に寄与する「セーフティレポート」の追加、エコツリーレポートの過去データ閲覧機能の強化などを行い、7月27日より利用可能となった。
<セーフティレポートの追加>
セーフティレポートは、日野独自の項目となる速度域ごとの車間距離や、一般走行・高速走行それぞれでの車速データ・ドライバモニター警報の作動状況などをまとめたレポートで、過去1年分のデータをダウンロードして、推移を確認できるなど、安全運転指導に活用可能となっている。
<エコツリーレポートの過去データ閲覧機能を強化>
カスタマーからの要望が多かった、過去1年分の燃費データの閲覧・ダウンロードを可能とした。データはExcel形式のため、前年同月比などの集計・分析が容易にできるほか、グリーン経営等の申請書類へのデータ記載にも活用可能となっている。
日野は、今後もトラック・バスのコネクティッド化を進めるとともに、ICTを通じて取得したデータの利活用を加速し、カスタマーの車両のアップタイム最大化に加えて、自動運転などCASE技術にも対応する総合車両管理ツールを目指し、継続的にHINO CONNECTを進化させていくと述べた。
また、外部のパートナーやプラットフォームとも協働・連携しながら、さまざまなデータの活用により、さらなる価値をカスタマー・社会へ提供し、物流・人流にまつわる社会課題の解決に貢献する、商業物流・人流プラットフォームの構築を進めていくと述べている。
【「INO CONNECT」概要】
◆対象車種:2017年以降に発売した日野プロフィア・日野レンジャー・日野セレガ、19年以降に発売した日野デュトロ(一部車型を除く)
◆提供機能
- 安全装置動作状況の通知:PCS、ドライバモニター等の安全装置作動時にカスタマーへメール通知
- エコツリーレポートの発行 【機能拡充】:車両ごとに月次の燃費レポートを自動作成。過去1年分を閲覧・ダウンロード可能
- 緊急時車両位置のウェブ閲覧:緊急時に車両位置を確認可能
- 車両状態通知:車両故障時にカスタマーへメール通知
- 整備スケジュール管理:車検、定期点検のスケジュールを表示、リコール情報を表示
- お役立ち情報ダウンロード:ドライバー教育用資料などダウンロード可能
- 各種データダウンロード燃費や整備スケジュールのデータをダウンロード可能:カスタマーのシステムとの連携に利用可能
- セーフティレポートの発行 【機能追加】:速度域ごとの車間距離、一般走行・高速走行の車速データ、安全装置の作動状況などをまとめたレポート