LEVC、英国の移動制限緩和において専用設計のEVタクシー「TX」で安全な移動手段を提供

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現在、英国では移動制限が緩和されつつあるが、その中でLondon Electric Vehicle Company(以下、LEVC)のEVタクシー「TX」が、COVID-19パンデミック中における乗客の安全な移動手段として不可欠となっている。

 

 

仕事に復帰する動きが活発化する中、公共交通機関でのソーシャルディスタンス確保が大きな課題となっている。これに対応し、TX タクシーでは、車内のドライバー側と乗客側を分離した専用設計により、重要な輸送サービスを提供している。

 

「TXタクシー」は、後部座席に座る乗客はドライバーから2メートルほど離れており、さらに標準装備のドライバープロテクションスクリーン(乗務員保護用仕切板)がドライバー側と乗客側の二つの空間同士を完全に仕切っているのに加え、専用設計であるため英国の型式指定に準拠しているという他にはない特徴を有している。

 

また、乗客の座席回りは耐久性があり、清掃も容易なため、ドライバーは運行毎に車内を衛生的に保つことができるのに加え、後席での非接触型決済が利用可能で、乗客はソーシャルディスタンスを保ったままキャッシュレスで支払いが可能となっている。さらに、車載インターフォンにより、ドライバーが正面を向いたまま、乗客と対面することなく明瞭な音声で車内通話をすることができるほか、空質センサーが外気の汚染レベルの増加を検出すると、外気導入口を自動的に閉じ、有害な汚染ガスや微粒子の車内への侵入を防ぐ、マルチフィルター空調システムを備えているため、英国の大気汚染改善にも貢献しているという。

 

なお、TXタクシーは、現在、4,000 台以上が販売されており、LEVCは、30,000トンほどのCO2 削減および約1750万リットルの燃料節約に相当すると述べている。

 

LEVC の最高経営責任者(CEO)のヨルグ・ホフマン(Joerg Hofmann)氏は、「ロンドンのシンボルでもある黒塗りのブラックキャブは、重要な移動手段として都市生活には欠かせない生命線です。現在の状況下では、タクシーが提供する移動サービスはますます重要性を増しています。働く人々が英国全土で仕事を再開するなか、安全で快適な通勤手段が求められています。衛生的な室内環境を目標に専用設計された当社のEVタクシー、TX は上質で安心の乗車体験を提供します。」と語っている。

 

<「LEVC」について>

2014 年以来、浙江吉利控股集団(ジーリーホールディンググループ)はLEVC(London Electric Vehicle Company)に5億ポンド以上投資しており、コヴェントリー市のアンスティ(Ansty, Coventry)に新規の生産工場を建設した。環境負荷の小さい商用車のリーダーになるというビジョンを掲げ、最新鋭の工場では世界で唯一の専用設計されたレンジエクステンダー式EV タクシーを生産している。

 

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