フォルシア、2020年ドイツ・イノベーション・アワードで6つの賞を受賞

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自動車部品メーカーのフォルシア(Faurecia)は、2020年ドイツ・イノベーション・アワードにおいて、4つの「Winner(優秀賞)」と2つの「Special Mention(特別賞)」を獲得し、6つの賞を受賞したことを発表した。

 

ドイツ・イノベーション・アワード、はすべての産業部門を対象に、主にユーザー中心性と過去のソリューションと比較した場合の付加価値において卓越した製品やソリューションを表彰している。

 

フォルシアは、先頃米国ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2020」で紹介された、フォルシア クラリオン エレクトロニクスの5つの主要なイノベーションが、車載エレクトロニクスソリューション部門の上位5位以内に選出され、特に高く評価されたと述べている。

 

<フォルシア クラリオン エレクトロニクスの5つの主要なイノベーション>

  1. カスタマイズ可能なユーザーインターフェイス「MyTrenza」は、中央のタッチスクリーンディスプレイから、アームレストに統合された個別エンターテイメントシステムとパーソナルコントロールパネルまで、考え抜かれたヒューマンマシンインターフェイス(HMI)デザインと直感的な操作性で車とのインタラクションを簡素化した革新性が審査員に評価され、「車載テクノロジー」部門の優秀賞を受賞した。
  2. 「eミラー」は、従来型のサイドミラーに代わる技術で、燃費を最適化しながら、ドライバーにダイナミックな可視性と安全警告を提供するインテリジェントセンサーを備えており、特に天候や明るさの条件が悪いときは画像処理を使ってリアルタイムで映像を補正するほか、接続されたソフトウェアが死角や車線保持に注意するようドライバーに促し、近くの車を監視し、障害物を検知する。
  3. 「コックピットドメインコントローラー」は、インフォテイメント(情報・娯楽)用、クラスターディスプレイ、助手席や後部座席用、近接ディスプレイなど複数のディスプレイを一元管理し、煩わしさを軽減するシステム。専用に開発されたアルゴリズムを利用して異なるシステム間の調整を行い、4D映画のような高質な映像を実現する。
  4. Aptoide(アプトイド)と共同開発した「Androidアプリマーケットソリューション」は、OEMメーカーにセキュリティ保護された手頃な価格の車載アプリマーケットを提供する。世界中で利用可能で、地域ごとに適応性の高いコンテンツが用意されており、消費者にとって、携帯電話を使うように、OTA(無線通信経由)アップデートが利用可能なことや、家庭で楽しむコンテンツを気軽に車に持ち込めるといったメリットがある。Androidアプリマーケットは、カーセントリック(車中心型)なソリューションや新しいビジネスモデル、ホワイトラベルのソリューションによるこれまでにない車内体験を実現する。
  5. 「インテリジェントヘッドレスト」は、「車載テクノロジー」部門の特別賞を受賞した。耳の形を検知するセンサー技術を搭載したインテリジェントスピーカーにより、座席に座る人によって異なるサウンドバブルを生成し、高質な音声信号が耳に直接届くようにした。

 

<アフターサービス市場向けのイノベーションが「特別賞」を受賞>

アフターサービス市場向けに開発されたマッサージマット「スマートマッサージカバー」は、車のシートにマッサージ機能を組み込むことができる製品で、特許取得済みの固定システムにより、ほぼどんな型のシートでもマットを背もたれに取り付けることが可能となっている。フロントカバーは取り外し可能で、お手入れも簡単なほか、特別に開発された空気室がついており、使用していないときはこの空気室が完全に空になるため、衝撃時の安全リスクがないのが特徴。

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