日産の関連会社であるオーテックジャパンは、新型コロナウイルス感染の疑いのある患者などの移送用車両1台を、茅ヶ崎市保健所に貸与することを公表した。
なお、上記車両はすでに4月30日より運用を開始し、感染の疑いのある人や医療関係者の移送業務についており、貸与期間は9月30日までの半年間を予定していると述べた。
オーテックジャパンは、今回貸与する車両について、茅ヶ崎市からの協力要請に対応するため、「NV200 バネット タクシー LPG バイフューエル」をベースに、オーテックジャパンにて特別に架装を行ったもので、新型コロナウイルス感染の疑いのある患者や荷物などを自宅から指定病院に移送する際、運転者も患者も感染リスクを抑えて乗車できるよう、飛沫感染を抑制する特別対策として、前席と後席の間に、隙間を少なくした専用の仕切りカーテンを装着したほか、フロントエアコンを外気導入に固定し、新たに車両後部より空気を排出する機能を追加することで、車内前方から後方に向けた空気の流れを生み出す構造としたと説明している。
また、バックドアから車いすのまま乗車することが可能な「スロープ」も備えているため、車いす利用者も、スムーズに対応することが可能となっていると述べている。