月々定額のカーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルは、緊急事態宣言によよる車利用状況を調査し、その結果を公表した。調査は4月13日〜20日に実施し、4月7日に緊急事態宣言が出た東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に住み、車を所有していて普段から利用する1,183人を対象とした。
Q1は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出てから自家用車の利用頻度に変化はあったかという質問に対して、増えた=232人(19.6%)、減った=350人(29.6%)、変わらない=594人(50.2%)、わからない=7人(0.6%)という回答が得られた。
この中で、Q1で増えたと答えた人に車を利用する用途(複数回答可)は、買い物=182人(33%)、通勤・通学=122人(22%)、送り迎え=122人(22%)、レジャー=62人(11%)、避難=45人(8%)、その他=17人(3%)となった。
さらに詳しく聞いてみると、買い物での利用としては「夫婦で買い物に行く機会が増えたので、電車やバスを利用するのは不経済であるし、ウイルスの感染のリスクもあるので車を利用している」「公共交通機関よりも車で移動するほうが、新型コロナウイルスの罹患リスクを減少させられるから」「電車を利用するより車の方が安全」と、車のほうが公共交通機関よりも安全と思って利用する方が一定数増えたほかにも、「できるだけ外出を避けたいので、食糧をまとめて買いたいため」「約1週間分の食料品の買い出しのため」と、外出自粛要請によって、一度に買う量が増えたので車じゃないと運べないという理由もあった。
通勤・通学では「感染防止のため公共交通機関ではなくマイカーにて出勤」「電車とバスを使って通勤していたが、それだと感染リスクか高まるので車通勤に切り替えた」などと、買い物と同様に感染リスクを考えて車利用をみずから選ぶ人が増えたり、「電車ではなく、車で出社が可能になった」「会社に車で出社してほしいと言われた」「電車通勤が会社で禁止された」と、会社が公共交通機関ではなく、マイカーで通勤を許可したり命じたりしている状況が見て取れた。
このほか、レジャーでは「テレワークで日中も自宅にいるため、仕事が終わったのちに、気分転換にドライブをする」「気分転換に乗っている。車から降りなければ関係ないと思うから」「墓参りで車を使用します。普段は電車でも行けるのですが 乗りたくないので車にしています」という回答があった。
Q3では、Q1で増えた・変わらないと答えた人に車で行っているウイルス対策では、窓を開けて換気=162人(28.4%)、車内を除菌=88人(15.4%)、マスクを着用=63人(11.1%)、人を乗せない=27人(4.7%)、手洗いうがいをする=24人(4.2%)、エアコンで外気を入れる=14人(2.5%)、目的地で表に出ない=6人(1.1%)、時間帯を変える=2人(0.4%)、3密を避ける=2人(0.4%)、その他=20人(3.5%)という結果が得られた。なお、対策はしていない=162人(28.4%)という回答もあったが、これは主に1人で運転するためという人が多かったという。
対策で一番多かったのは「窓を開けて換気」であったが、窓を開けながら「マスクをしている」、さらに「触れたところの除菌をしている」という3つの対策の組み合わせで対策している人も多数いた。
車内の除菌に関しては、消毒薬や殺菌スプレー、除菌シートを使用して、車内でも手の触れる箇所(レバー、ドア、ハンドル、カーナビ画面)を拭くという声や、車から降りて再び乗るときは手を消毒して車内にウイルスを持ち込まないようにしているという声も少なくなかった。また、中にはシートカバーを使用する度に毎回洗ったり、他人と一緒に乗る際には必ず斜め向かいになる位置に乗車したりするといった対策も見られた。
「窓を開けて換気」が多い一方で、「感染リスクの高い所では窓は閉めている」「窓を開けない」「必要のない窓の開閉を避ける」といった、外からの空気を入れないようにするという回答もあり、窓を開ける代わりに「空気清浄機付きエアコンを使用する」「高機能エアコンフィルターを装着した」「車載用の空気清浄機と加湿器を稼働している」ということで車内の空気を循環させているようであった。
他には、「自分と家族以外は乗せない」「1人だけで乗る」「なるべく喋らない」「行き帰りにどこも寄らない」「長時間乗らない」「行った先での三密の徹底」「混雑している場所や時間を避ける」など乗り方や行き先の調整で対策をしているという回答も得られた。
同社は、2月から契約数が伸びており、4月は繁忙月と言われる3月よりも20%~25%増えている状況となっており、この理由として「外出や対面接客なしに車を買えること」や「経済不安を抱える中でも頭金なしでカーライフを始められる契約形態」にニーズが集まっていることが挙げられるとしている。今後も医療従事者など通勤を余儀なくされている人々にとって、人との接触を避けて移動できるマイカー通勤は増えていくと予想し、その中で新たに車を必要とする方が安心して新車に乗れるようサポートしていく予定としている。