トヨタは、4月23日、開催中止となった第90回ジュネーブ国際モーターショーにて披露する予定だった新型車「ヤリスクロス」を世界初公開した。ヤリスクロスは、主力コンパクトカー・ヤリスの資質を継承する新たなSUVとして、日本では2020年秋、欧州では2021年半ばの発売を予定している。
トヨタは、今回世界初公開された「ヤリスクロス」について、ヤリスブランドで築いてきた「走る楽しさへのこだわり」「クラスを超えた質感」を受け継ぎつつ、都市型コンパクトSUVを再定義することを目指して開発。ヤリスと同様のコンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)と、一新したハイブリッドシステムの採用などにより、高次元の基本性能と環境性能を実現したほか、取り回しの良いボディサイズと、居住性や荷室空間といったSUVらしいユーティリティ性能を両立していると述べている。
また、エクステリアデザインにおいては、シンプルでありながらも、SUVならではの“ロバスト”(頑強さ)を表現しており、インテリアデザインも、ワンクラス上の質感と居心地の良さが感じられる造形としたと説明している。
なお、ヤリスクロスは、日本市場向けには、トヨタ自動車東日本株式会社、欧州市場向けには、フランス工場での生産を予定している。