独VW、新型コロナウイルスの規制緩和により段階的な生産再開を開始

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独フォルクスワーゲンは、フォルクスワーゲン乗用車ブランドの工場について、新型コロナウイルスの規制緩和により、順次生産を再開する予定であると公表した。

 

まず、4月20日の週よりツヴィッカウとブラチスラバ(スロバキア)の工場で生産を再開し、その他のドイツ、ポルトガル、スペイン、ロシア、米国にある工場は4月27日の週から、5月中に南アフリカ、アルゼンチン、ブラジルとメキシコで順次生産を再開するとしている。また、ドイツ国内工場においては、「短時間労働」は継続されるが、生産の再開に伴い、「短時間労働」プログラムの対象となる従業員は順次減少していくと説明している。

 

フォルクスワーゲンは、生産について、現時点での部品調達状況、ドイツ及び欧州各国の政府による要請、各市場の状況とそれに合わせた工場の稼働体制によって再開されるほか、それらの進展に関係なく、従業員の健康を守る対策は常に最優先事項とすると述べている。

 

フォルクスワーゲン グループ コンポーネントは、まず中国での車両生産用の部品供給を確保するために、4月6日からブラウンシュバイクとカッセルの工場で段階的に生産を再開し始め、続いてザルツギッター、ケムニッツ、ハノーバーのコンポーネント工場とポーランドの工場が、4月14日から稼働を再開した。

 

フォルクスワーゲンは、生産の再開において、健康保護対策が成功している中国の工場での生産立ち上げの時に得られた経験を参考にしていると述べた。 中国の33工場のうち32工場が現在生産を再開しており、従業員の間で、コロナウイルス感染の症例は報告されていないという。今後の進め方については、フォルクスワーゲン グループ内の情報共有やプロセス、およびロバート コッホ インスティテュートの助言を踏まえて、決めていく方針であるとの述べた。

 

フォルクスワーゲン ブランドのCOOであるラルフ ブランドシュテッター市は、「ドイツの連邦政府及び各州政府の決定、そして、他のヨーロッパ諸国の規制緩和により、段階的に生産を再開するための条件が整いました。フォルクスワーゲンは、過去3週間にわたりこれらのステップに備え集中的に準備をしてきました。従業員の健康を守るために包括的な対策カタログを作成し、サプライチェーンの再構築も進めてきました。」 とコメントした。

 

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