独アウディ、DTMドライバーがバーチャルレースを開催

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独アウディは、アウディのファクトリードライバーであるマイク ロッケンフェラーが、「#RaceHome」と名づけられたバーチャルレースシリーズを立ち上げたと発表した。レースカーは、PlayStation 4のゲーム「グラン ツーリスモSPORT」に収録されているAudi e-tron Vision Gran Turismoを使用する。なお、収益は、慈善活動に使用すると述べている。

 

上記レースは、4月21日(日本時間22日早朝)より週1回開催され、6人のアウディDTMドライバー(ロイック デュバル、ジェイミー グリーン、ニコ ミュラー、ロビン フラインス、レネ ラスト、マイク ロッケンフェラー)が、アウディブランドのファンやSimRacing (シムレーシング: レースゲームの総称)のプロフェッショナルと対戦する。

 

 

PlayStationネットワークのメンバーは、「#RaceHome」でアウディのDTMスタードライバーと戦う権利を得ることが可能で、グリッドを獲得するには、Audi e-tron Vision Gran Turismoのデザイン(カラーリングやデカール)を制作し、ゲーム上でハッシュタグ(#AudiTogether、#StayHome)を付けて公開するなど、いくつかのルールがあり、最もクリエイティブなデザインの制作者がスターティンググリッドに並ぶことができると説明している。デザインの審査は、6人のアウディDTMドライバーによって行われる。なお、デザインコンテストの詳細については、bit.ly/RaceHomeDesignContest (英語のみ) を参照のこと。

 

 

今回のレースを企画した2013年のDTMチャンピオン、マイク ロッケンフェラー氏は、「新型コロナウィルス感染拡大のため、現時点では実際のレースは行われていない一方で、SimRacingは一大ブームとなっています。そのため、私たちは、独自の方法でレースを開催することにしました。#RaceHomeは、アウディの電気自動車のレースカーを使用するので、e-モビリティへの変革を進めているアウディの方針とも一致しています。家庭用ゲーム機を選択したのは、非常に大きなコミュニティにアクセスできるというメリットがあるからです。この#RaceHomeでは、モータースポーツ関係者に対するチャリティプロジェクトのために、できるだけ多くの寄付金を集めたいと考えています。モータースポーツの世界には、突然収入を失い、困難な状況に陥っているフリーランスが大勢います」と語った。

 

上記の理由から、毎週開催されるレースでは、入札形式によるグリッドも設けられる予定となっており、「#RaceHome」チャリティレースシリーズのすべてのレースは、www.twitch.tv/visionrccoの無料ライブストリーミングチャンネルで見ることが可能となっている。最初のレースは4月21日午後8時(日本時間4月22日午前3時)から開催される。

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