トヨタは4月13日、7年ぶりにフルモデルチェンジを実施した新型「ハリアー」を発表した。なお、発売は2020年6月頃を予定している。
【精悍さとシャープさが際立ったエクステリア】
今回発表された新型「ハリアー」は、エクステリアにおいては、フロントアッパーグリルからヘッドランプへと流れるような連続性による精悍でシャープな印象のフロントビューやシグネチャーランプ、ダイナミックにボディ断面が変化しているサイドビュー、絞り込まれたクーペキャビンとスポーツカーのように左右に張り出したホイールハウスを組み合わせたリヤビュー、横一文字に光るテールランプとストップランプなどが特徴となっている。外板色では、プレシャスブラックパールをはじめ、彩度を抑えたカラーを中心に全7色を設定した。
【調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタ初採用】
インテリアでは、馬の鞍をイメージしたセンターコンソールを採用しているほか、触り心地にもこだわり厚革を曲げてできる自然なシルエットをイメージしたレザー調素材や、「曲木（まげき）」に着想したウッド調加飾や、パイピング加飾を随所に配している。また、調光時には、障子越しのような柔らかい光が差し込む、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフをトヨタとして初採用。内装色には、コントラストを抑えたブラウン、グレー、ブラックの3色を設定している。
【TNGAプラットフォームを採用、最新のダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVTを搭載】
クルマの骨格となるプラットフォームには、TNGAプラットフォーム（GA-K）を採用、ボディの高剛性化・低重心化を図り、ドライバーの感性を重視した乗り心地と走りの両立を追求している。サスペンションでは、フロントにマクファーソンストラット式、リヤにダブルウィッシュボーン式を採用することで、バランスの取れた高剛性ボディにおいて、前後のサスペンションジオメトリを最適化している。
また、走り出した瞬間や高速走行時の車両挙動の収束性を向上するために、極微低速域でもスムーズなストロークの動きを確保したショックアブソーバーを採用したほか、ブレーキ制御によってコーナリング中のアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシストを搭載している。
さらに、TNGAによって一新した最新のダイナミックフォースエンジンとDirect Shift-CVT、進化したハイブリッドシステム（THSⅡ）を搭載し、高い走行性能と優れた燃費性能を両立し、ハイブリッド仕様には2WD車も設定した。加えて、吸遮音材・制振材の効果的な配置や高遮音ガラスの採用など、徹底した振動、遮音対策によって、様々な道路環境においても高い静粛性を実現した。
【充実した安全装備と多彩な快適機能を搭載】
歩行者（昼夜）や自転車運転者（昼間）を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ採用の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を装備しているほか、駐車場など低速走行時における衝突緩和、被害軽減に寄与するインテリジェントクリアランスソナー［パーキングサポートブレーキ（静止物）］などの安全・安心をサポートする装備も多彩に搭載。また、走行中の前後方向映像を録画可能なデジタルインナーミラーをトヨタとして初採用した。
さらに、家庭用と同じコンセントを通じて電化製品を使用できるほか、停電などの非常時には発電機として使用可能な、アクセサリーコンセント（AC100V／1500W）をハイブリッド車に設定。T-Connect SD ナビゲーションシステムには、12.3インチTFTタッチワイドディスプレイを採用し、SDL（SmartDeviceLinkTM）などのスマートフォン連携機能にも対応。JBLプレミアムサウンドシステム（9スピーカー）も装備している。
