独フォルクスワーゲンは、新型コロナウイルスの危機に対応して、フォルクスワーゲングループにおいて、3Dプリントによるフェイスシールドホルダーの生産を開始し、生産されたパーツは、スペインに寄贈すると発表した。
今回のフェイスシールドホルダーの生産は、エアバスと、約250社が含まれる3Dプリントネットワーク「Mobility Goes Additive」との合同多国籍イニシアチブの一環で、エアバスにより開発された製品はスペインで使用されるため、ハンブルクからマドリッドへエアバスにより輸送される。
フォルクスワーゲンは、今回の業界横断的なイニシアチブは、スペイン国内において製品を分配するスペイン当局からの要求に応えて開始され、可能な限り多くのホルダーを生産することを目標としていると述べた。
さらに、フォルクスワーゲン、ランボルギーニ、セアト、シュコダで、他の医療品の生産にも取り組んでおり、フォルクスワーゲン ナバラ（スペイン）では、すでにフェイスシールドの生産を開始し、ナバラ州政府に約1,000枚を収めた。シュコダは、プラハ工科大学と共同で、再利用可能なFFP3マスクを製造するための3Dプリントプロセスを開発。ランボルギーニでは、ボローニャのサンタガタの生産施設の一部を改造して、サージカルマスクとプレキシガラス製の保護シールドを生産しており、マスクはボローニャの病院に寄付する。セアトは、正式な承認待ちではあるものの、マルトレルで組み立てられる人工呼吸器の製造や、様々なモデルのフェイスマスクの生産などを含むいくつかのイニシアチブに共同で取り組んでいる。フォルクスワーゲン南アフリカも、公式の承認待ちではあるものの、マスクとフェイスシールドを生産している。
フォルクスワーゲンは、ドイツの医療制度の機能維持に貢献することを目的として、すでにドイツの公衆衛生システムに数十万の医療用フェイスマスクを寄付しており、さらに、フォルクスワーゲン グループでは、フェイスマスクや防護服など、医療センターや病院に総額約4,000万ユーロ相当の医療用品を寄付することを決定している。
