レースとラリーに参戦、トヨタモビリティ東京がモータースポーツ活動体制発表

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トヨタモビリティ東京(片山守社長)は2月27日、2020年シーズンのモータースポーツ活動体制を発表した。今季は86やVitzによるワンメイクレースや地方選手権などのラリーに参戦し、都内のGR Garage 4店舗と連携し、クルマの楽しさを訴求しながら「町いちばんの楽しいクルマ屋さん」を目指し活動を充実させる。

《レース》
同社社員で構成するレーシングチーム「GR Tokyo Racing」として、国内最高峰のワンメイクレース「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race(86レース)」と、「TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Race(Vitzレース)」に継続参戦する。

86レースは、昨シーズン〝プロフェッショナルシリーズ〟初参戦ながら、シリーズランキング5位入賞を果たした社員ドライバーの水谷大介さんと、長野オリンピックスピードスケート金メダリスト清水宏保さんが「Vitzレース」からステップアップし、「86レースクラブマンシリーズオープンクラス」に参戦する。

Vitzレースには、新たに社員ドライバーとしてエンジニアの藤室優太さんを起用。社員チームとして活動強化とレース経験を持つスタッフの育成を行い、ここで培った知見をGR Garage 4店舗を中心に展開していく。

Vitzレース

《ラリー》
ラリーには、Vitzレース等に参戦しドライバーとして豊富な経験を持つ長山等さん(同社社員、エンジニア)と、ダカールラリーでクラス優勝の経験を持つ寺田昌弘さんがドライバー/コ・ドライバーとしてコンビを組み「TGRラリーチャレンジ」や「各地方ラリー選手権」に出場しラリー経験を積み、「全日本ラリー選手権」への参戦を目指す。

ラリー参戦には、トヨタ自動車のサポートを受けスポーツ制御CVTを搭載した車両で参戦を予定しており、「もっといいクルマづくり」の一端を担っていく考えだ。

あわせて「TGRラリーチャレンジ」には、昨年同様ドライバーを社員から公募し、「C-1クラス(アクア)」に参戦し、その経験を同社の顧客へ伝えるとともに、社内の一体感の醸成と話題づくりを目指す。

これらレース・ラリー活動には「GR Tokyo Racing」所属のエンジニアのほか、本年度入社予定のエンジニアも研修目的で参加する予定で、参戦車両全ての製作、セッティング、メンテナンスを行い、日常の整備点検作業とは異なる経験を積み、様々な経験と確かな技術を身に付けたエンジニアの育成を図る。

【参戦体制(敬称略)】
チーム名:GR Tokyo Racing
統括:塚越富夫/監督:吉川厚司、武藤義明(エンジニア兼務)/ドライバー:水谷大介、清水宏保(契約ドライバー)、長山等、寺田昌弘(契約コ・ドライバー)、藤室優太/エンジニア:出羽猛利、長山等(ドライバー兼務)、藤室優太(同)、吉村裕之/マネージャー:平田恵

【今季の豊富】
武藤監督:今シーズンはラリーへの本格参戦初年度となり今まで以上にチームの結束力を高め、レースで培った技術をベースに新たな挑戦を楽しみたいと思います。各カテゴリーへの参戦を通じお客様へフィードバックできる技術開発・人材育成に尽力していきます。

水谷大介:昨年に引き続き、86/BRZレースのプロフェッショナルシリーズに参戦することになりました。プロを相手に社員のみで構成された我々のチームが、技術力、分析力、統率力などのチーム力を駆使して戦う姿を見せられたらと思います。もちろん昨年の優勝1回、シリーズ5位を超える成績を出していきます。

清水宏保:オリンピアとして培ったフェアにチャレンジするアスリートの精神で、Vitzレースから86レースに舞台を変えて挑戦します。今年で3年目となるレース参戦ですが、まだまだレーシングドライバーとして学ぶことが多いとは思います。これまでとは違うカテゴリーで再出発しますが、全く違う分野に挑戦することで、86レースやVitzレースは誰でも参戦できるレースであることを身をもってお伝えしたいと思っています。

長山等:今年は心機一転、ラリーの世界に本格参戦することとなりました。レースとは違い、路面状況が変化する中で速さを競わなければなりません。ドライバーの技量はもちろん、チームの技術力や判断力も試される、まさに「道が人を鍛え、人がクルマをつくる」競技だと感じています。今年はチャレンジの1年となりますが、1戦1戦を勉強と思いチーム全員でゴールを目指したいと思います!

寺田昌弘:昨年は、GR Tokyo Racingのコ・ドライバーとして、TRD RALLY CUP、TGRラリーチャレンジに参戦し、雨の渋川ではクラス初優勝を果たせました。今年は、社員エンジニアドライバーで参戦車両を熟知する長山さんと新たなチャレンジになります。これまでの国内外ラリー参戦経験も生かして、より充実した1年にしたいと思っています。

藤室優太:4歳からレーシングカートを始めましたが、TMTのレーシングドライバーとして「Vitzレース」に初参戦することにとても緊張しています。社員ドライバーとしてレース経験のない私が参戦することにより、一人でも多くの方にクルマを運転する楽しさを伝えていき、モータースポーツをもっともっと身近に感じていただければうれしく思います。具体的なリザルトとしてはまずは予選通過を目標にし、今シーズンでシングルフィニッシュならびにポイント獲得を目指します。ご声援よろしくお願いします。

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