【第40回JAIA試乗会レポート】〝ドライバーズ〟プレステージセダン キャデラック・CT6 プラチナム 

試乗レポート

キャデラックブランドの頂点に位置するフルサイズプレステージセダン、CT6は2016年9月に国内販売が開始され、昨年6月に前後デザインやインテリアを変更し、装備を充実させた〝マイナーチェンジモデル〟が上陸。最新技術がふんだんに盛り込まれ、つかの間の〝贅沢な時間〟を味わった。ここでいう〝贅沢な時間〟とは、後席で最上の寛ぎを得るだけでなく、従来のプレステージセダンの概念を覆す、俊敏さや軽快な走りをドライビングシートで堪能できたことだ。

まずは、ドライバー目線で。パワーユニットはV型6気筒3.6リッターエンジン(最高出力340PS、最大トルク386Nm)に10速ATの組み合わせ。全長5.23m×全幅1.885m×全高1.495mの立派な体躯は、アルミをふんだんに使った(含有率62%)ボディ構造により軽量・高剛性。前期モデルより100㎏の軽量化を実現したという。

さらに、1000分の1秒毎に制御するマグネティックライドコントロールや、アクディブオンデマンド全輪駆動、後輪操舵等により、クルマの安定した挙動や軽快な取り回しで、5m超のボディサイズを感じさせない。もちろん、10速ATのなめらかなシフトアップで、あっという間に車速を上げていく。

定員5名だが、後席中央のアームレストを引っ張り出し、4シーターとして寛ぎたい。たっぷりサイズのレザーシートに身を預け(無節操に柔らかい座り心地ではない)、リクライニングで好みのポジションに。足元は驚くほど広い。シートにはベンチレーションはヒーター、マッサージ機能も加わり、移動時間がリフレッシュ時間に変わる。標準装備のサンルーフで実に開放的な空間だ。平日はパッセンジャーとして後席で寛ぎ、週末は自らステアリング握り…そんな付きたい方も可能だ。

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