■水洗いや水拭きだけで1年間ボディの輝きを維持 KeePerコーティング
キャンピングカーは普通車と比べてボディサイズが大きく、洗車をするのも重労働。とくに全高が高いクルマは、コイン洗車場に入庫できないことも多く、ボディが汚れたままになりがちだ。
「キャンピングカーでもキレイにスマートに乗りたい」なら、プロにコーティングしてもらうのが一番。そこで、洗車・コーティングの専門店「キーパーラボ世田谷店」にキャブコンを持ち込み、1年耐久のガラスコーティング「クリスタルキーパー」を施工してもらった。
キャンピングカーも入庫可能な広いスペースで、丁寧な手洗い洗車から作業はスタート。水垢やバーコードなどの汚れを落としたボディに下処理を施し、塗装を保護して透明感のある艶を出す「ガラスコーティング」と、艶を深めてシミを防ぐ「レジンコーティング」を手塗りしていく。
作業時間は、3~4時間。ボディコーティングを施した愛車のキャブコンは、ここ数年見たこともないような輝きを放っていた。深みのある上質な光沢を放つボディは、まさに「新車以上」の美しさ。この輝きだけでもコーティングを施工した甲斐はあるが、メリットはそれだけではない。
強固なコーティング被膜には、UVカットで塗装を保護する、ボディが汚れにくい、汚れが落ちやすいなどの効果がある。洗車の機会が少なく、アウトドアで汚れやすいキャンピングカーでも、簡単な水洗いや水拭きだけで美しい状態を維持できるのが、コーティングの最大の利点だ。
キャンピングカーのコーティング料金は特殊計算となり、ボディサイズによって料金が異なる。実際には車検証記載サイズによる見積もりとなるが、世田谷店では今回施工した5×2mクラスのキャブコンで、「Mサイズ料金2万800円(税込)×2・5倍」程度が一般的とのことだ。
■目に見えない場所だからこそ徹底洗浄が重要 エアコンクリーニング「空気の洗車屋さん」
クルマのエアコンは、嫌な臭いの元。外の汚れた空気や埃、花粉などを常時吸い込んでいるほか、エバポレーター(熱交換器)が空気を冷やす際に結露してカビや酵母菌が発生すると、エアコンの空気が臭うようになる。車内で生活するキャンピングカーでは、状況はさらに深刻。食べ物やペットの臭いなどの生活臭がエバポレーターを循環して染みつき、嫌な臭いの原因になってしまう。
その解決策は、エアコンのエバポレーターを洗浄すること。しかし、簡易型の洗浄スプレーでは汚れが落としきれないばかりか、薬剤がさらなる汚れや菌を呼び込む可能性もあるし、エバポレーターを外して洗浄すると時間もコストもかかる。そこで、カーエアコンクリーニングのスペシャリスト「空気の洗車屋さん」に作業を依頼した。
独自開発の洗浄工具による同社のカーエアコンクリーニングは、エバポレーターを外さずに直接洗浄できるのが特徴。ブロアファンを外してエアコン内部にアクセスし、モニター映像でエバポレーターの汚れを確認しながら薬剤を直接噴射する。その後、浮いた汚れと薬剤を高圧洗浄機で洗い流し、マイクロミストの除菌消臭液をエアコン内部に循環させれば、約2時間で作業は完了だ。
エバポレーターを洗浄した水が真っ黒に汚れているのを見て、あらためてエアコンクリーニングの必要性を実感。以前はエアコンの埃っぽい臭いが気になっていたが、クリーニング後は新車のように無臭になった。長く乗ったキャンピングカーのリフレッシュはもちろん、中古車に染み付いた元のオーナーの生活臭を取り去りたいという人にもお勧めだ。
料金は、出張費用を含めて国産車3万8500円(税込)。車検のタイミング(2年に1度)を目安にして定期的に臭いの元をクリーニングすれば、キャンピングカーライフがより快適になる。
[岩田一成]
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーフォトライター
これまでキャンプと車中泊を累計1000泊以上、このうち毎年家族と行く北海道で200泊以上を経験する。
オートキャンプインストラクター(日本オートキャンプ協会公認)、キャンプインストラクター(日本キャンプ協会公認)、オートキャンプインストラクター指導者講習会 講師
https://www.iwata-kazunari.com/