アイシン・エイ・ダブリュ、「第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞」を受賞

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アイシン・エイ・ダブリュは、レアメタルレスを可能にした次世代高強度鋼材MSB20と歯車を開発し、鋼材を共同開発した愛知製鋼株式会社(代表取締役社長:藤岡高広)および日本製鉄株式会社(代表取締役社長:橋本英二)と共に、第8回ものづくり日本大賞 経済産業大臣賞(製造・技術開発部門)を受賞したと発表した。

 

「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化を支えてきたものづくりを継承・発展させることを目的に、経済産業省が国土交通省、厚生労働省、文部科学省と連携して、新たな付加価値を提供できるものづくりを顕彰する制度であり、アイシン・エイ・ダブリュの同賞の受賞は、今回で6件目となる。

 

上記の開発鋼材MSB20は、レアメタル(クロム、モリブデン)に代わり、マイクロアロイ技術によりシリコンや微量のボロンを活用した次世代高強度鋼材で、アイシン・エイ・ダブリュが開発した革新熱処理マイルド浸炭プロセス(第2回ものづくり日本大賞/経済産業大臣賞)を組み合わせることで、レアメタル(クロム、モリブデン)を使用せず、従来合金鋼の浸炭歯車に対して疲労強度約25%向上を達成した。

 

さらに、この鋼材を使用した歯車は、アイシン・エイ・ダブリュ社製FF8速オートマチックトランスミッションや1モータハイブリッドトランスミッションなどに採用されており、自動車の燃費や運動性能向上、CO2排出量削減、レアメタル使用量低減などの多くの課題を解決し、自動車の電動化でも優位性の高い次世代高強度歯車となっている。

 

 

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