2020年の新型車登場の流れは、やはりSUVが主役になることが濃厚になっている。軽自動車からラグジュアリークラスまで、さらなるラインアップの充実強化が進捗するのと、その中身もクロスオーバー、ラフロード走破性、ファミリーモデルのSUVテイスト車設定と広がりを見せる方向にある。パワーユニットではガソリンNA(自然吸気)、クリーンディーゼル、ハイブリッド、プラグインハイブリッドと多彩になる。
メーカー別だと軽自動車ではスズキ、ダイハツ、三菱自動車、コンパクトクラスでは日産、ホンダ、ミディアム&アッパーミディアムがトヨタ、日産、三菱自動車、ラグジュアリーはトヨタがそれぞれ有力戦略ニューモデルを投入することが予想される。
これまで静観状態だった日産、三菱自動車が新たに加わる。マイナーチェンジや追加モデルの設定を含めれば、スバルを含めた8乗用車メーカー全社が投入する異例の構図となっている。
新車マーケット全体に与えるインパクトも大きく、リーディングモデルにもなるのは確実の情勢である。軽自動車、コンパクト、ミディアムクラスは月販5000台以上を目指せる戦略モデルが続出する可能性もある。それぞれのクラスでトップセラーを目指し、激しいシェア争いが展開される可能性もある。これまでは2WDを中心にクロスオーバータイプが主役だったが、4WDのラフロードタイプの新顔も注目を集めそうである。
パワーユニットではガソリンNA、同ターボ、クリーンディーゼル、ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車と幅広く、中でも新開発ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車が新しい流れを作りそうな状況にある。
遠藤徹プロフィール
専門分野はマーケット分析、商品戦略、販売戦略、執筆先:ベストカー、ドライバー、ザ・マイカー、カーアンドレジャー、その他週刊誌など。単行本執筆は約20冊