ベントレーモーターズジャパンは12月4日、フルモデルチェンジしたスポーツセダン「フライングスパー」を国内初公開した。価格は2667万4000円で、来年の第2四半期からの納車を予定している。
3世代目となった新型車は、従来モデルより130mm延長されたホイールベースによって居住空間を確保し、リムジンのような贅沢さと高い動力性能を両立した。
パワートレーンは、最高出力635PS/最大トルク900Nmを発揮するW型12気筒 6.0Lツインターボエンジンを搭載し、8速DCTを組み合わせる。駆動方式は4WDとなり、最高時速333km、時速0-100km加速は3.8秒という圧倒的な性能を実現する。
また、初採用されたオールホイールステアリングによって、取りまわし性は11.05m(従来は12.10m)を実現。低速での走行時は後輪を前輪と逆位相に、高速走行時は同位相の切れ角とすることでスタビリティ向上に貢献する。さらに、通常走行時の駆動トルクはすべて後輪のみとなるが、走行モードによって前輪にも分配される。
同社のティム・マッキンレイ代表は「自らステアリングを握るも、後席に座るもよしという世界最先端のラグジュアリーグランドツーリングスポーツセダンです」と新型車をアピール。
さらに、横倉典マーケティング&PRマネージャーは「昨今は高級SUVマーケットにお客様の注目が集まっていますが、新型車は高級サルーンマーケットをもう1回復権できる力を持ったモデルだと思っています」と意気込みと自信を示した。