最新ディスプレイオーディオを使って感じた良い点・悪い点

コラム・特集

▼Smart Device Linkが未完成

現状、ディスプレイオーディオを快適に使うためには、Android AutoとCarPlayが必要不可欠です。別の記事にも書いていますが「Smart Device Link」のみを利用したディスプレイオーディオは、連携に手間がかかり、使い勝手もAndroid AutoとCarPlayに比べると劣ります。

LINEカーナビやT-コネクトナビなどのアプリが使えますが、まだ対応アプリも少なく、ユーザーが不満に感じる可能性が高いと感じました。

そして連携の手間は、筆者が一番気になった点です。Android AutoとCarPlayはケーブル接続のみ、対してSmart Device Linkはケーブル接続とBluetooth接続も必要です。クルマとスマホの設定の方法についても、初心者では少し分かりにくく、ディスプレイ上にやり方が出てこないのも気になるところです。

近い将来、チュートリアルの表示や、どちらも手間のかかるケーブル接続ではなく、Bluetooth接続のみや、置くだけ充電のような使いやすくてスムーズな連携になってくれることを期待します。

■ディスプレイオーディオはこれから進化を遂げていくデバイス

最新ディスプレイオーディオを体験して感じるのは、スマホの進化に対して明らかにクルマ側の進化が追いついていないということです。例えば、ディスプレイオーディオの接続方法。スマホにケーブルを必ず繋げないといけないのはやはりスマートではありません。

国内メーカーではありませんが、海外のテスラモーターは車載器にeSIMを搭載していました。メーター類もタブレットで表示され、スマホとの連携も上手くできていたのを見て、驚いたのを覚えています。その驚きや、感動をディスプレイオーディオではまだ体験出来なかったというのが率直な感想です。

それゆえ、ディスプレイオーディオは、まだまだこれから進化を遂げていくデバイスだと言えるでしょう。

クルマとスマホがシームレスに繋がり、ユーザーに新しい体験をもたらします。スマホ感覚でナビが使えるというのは、想像よりもずっと快適です。

もし今後、連携性の改善や対応するアプリが増えていけば、より使い勝手が良くなり、従来ナビからの置き換えが主流となる日も近いのではないでしょうか。

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[ちえほん]

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