スーパーGT最終戦、大嶋/山下組がチャンピオンを獲得

業界ニュース

SUPER GT 第8戦(最終戦)「MOTEGI GT 250km RACE」が11月2日(土)、3日(日)に、栃木県のツインリンクもてぎで行われ、LEXUS LC500同士の一騎打ちとなったタイトル争いは、大嶋 和也選手/山下 健太選手組 WAKO’S 4CR LC500 6号車が激戦の末に2位に入り悲願のチャンピオンを獲得した。平川 亮選手/ニック・キャシディ選手組 KeePer TOM’S LC500 37号車は、今季初勝利を飾ったが、2ポイント及ばずランキング2位という結果となった。GT300クラスではランキング2位の新田 守男選手/阪口 晴南選手組 K-tunes RC F GT3 96号車が3位となった。

 

3日の決勝では、スタート時には晴れて気温20度、路面温度26度という好コンディションで、53周 250kmで争われる決勝レースのスタートが切られた。ポールポジションの36号車中嶋 一貴選手は順当に首位を守ったが、2番手スタートの6号車大嶋選手は当初ペースが上がらず、1周目で5位まで後退した。4番手スタートの37号車キャシディ選手は、6周目に2位へと浮上し、チームメイトの36号車に続き、トムスのLEXUS LC500が1-2体制で逆転タイトルに有利な位置へとつけた。

 

 

翌周6号車は1台パスして4位となり、この時点でタイトル争いは6号車と37号車が同点となった。19周目には3コーナーで大嶋選手が3位へと浮上し、ポイント争いでは6号車が37号車を上回った。19周目を終えたところで、37号車が先陣を切ってピットインし、平川選手へと交代。翌周には36号車と6号車もピットインして、36号車、37号車、6号車の順位は変わらない状態でコースへと復帰した。

 

レース折り返しの時点では、トップ3台はそれぞれ2秒ほどの差があったが、その後、周回遅れに阻まれたこともあり、32周目に37号車平川選手が36号車関口選手をパスし首位に立ち、今度は37号車が逆転タイトルの位置となった。38周目、6号車山下選手と36号車関口選手の2台は、最終コーナー進入時に接触し、そのまま揃ってコースをショートカットする形となり、6号車山下が前に出た。

 

首位の37号車は充分なマージンを取ってトップでチェッカーを受け、今季初勝利を挙げた。6号車は2位でチェッカーを受け、2ポイント差で37号車を退ける形となり、大嶋選手と山下選手のコンビが今季のドライバーズチャンピオンを獲得した。大嶋選手、山下選手共にGT500クラスでのチャンピオン獲得は初となり、チーム・ル・マンはJGTC時代の2002年以来17年ぶりのタイトル獲得となった。また、37号車はチームチャンピオンを獲得した。36号車は3位に入り、LEXUS LC500が表彰台を独占。また、4位に38号車が続き、LEXUS LC500はSUPER GT最後のレースをトップ4独占という形で締め括り、ダブルタイトル獲得で有終の美を飾った。

 

GT300クラスでは、17番手スタートの96号車新田選手が8位まで上げて早めにピットインし、交代した阪口選手もハイペースで周回を重ね、全車がピットインを終えた時点で6位につけた。96号車の阪口選手は、39周目に4位へ浮上すると、タイトルを争うライバルの真後ろにつけバトルを展開し、最終的に阪口選手が3位でチェッカー。今季4度目となる表彰台獲得を果たした。また、唯一Q2進出を果たした60号車も9位でチェッカーを受け、ポイント獲得を果たした。

 

Tagged