東京モーターショー2019に行ってきました!
「はいどうもワンソクtubeです!」でお馴染みの(?)、クルマ買うチューバーことワンダー速報&ワンソクtube管理人のドラヨスです。
2019年10月23日のプレスデーから開幕した東京モーターショーですが、今回は移動にかなり疲れるイベントとなりました。
というのも、東京オリンピックの影響で、今まで使っていた会場が使えず、東京ビッグサイトの有明会場と、青海の会場、さらにトヨタのメガウェブなどいくつかの会場に分かれての展示となりました。
ビッグサイト内でも、西館と南館の移動も結構距離があり、見逃したからと言って「もう一度戻ろう」という気が起きないほど、移動が疲れます。
なので、できるだけ移動が少なくて見逃ししないように、「これだけは絶対見ておいたほうが良い!」というクルマをご紹介します!
個人的にオススメしたいクルマは、市販車に近いクルマ。コンセプトカーなどは確かにきらびやかでカッコいいですが、どこか現実味がありません。なので、個人的に興味があるのは、市販車のプロトタイプとして展示されているクルマたちです。
今回の東京モーターショーで、市販が近いプロトタイプもいくつかありましたので、それらが予めどこの会場にあるのかを予習して効率的に移動できたら、疲労も少ないはずです!(笑)
有明会場 東京ビッグサイトはまずは西館から
有明会場の東京ビッグサイト正門から入ると、まずは西館が近いので西館から回るのがオススメです。
スズキ新型ハスラープロトタイプ
西館にブースを構えている自動車メーカーは、スズキ、ホンダ、日産、三菱などですが、その中で個人的に注目だったのは、まずはスズキのブースに展示してあった「新型ハスラープロトタイプ」です。
こちらはうっかりすると現行型とほぼ一緒に見えるので、新車と気づかずにスルーしてしまいがちですが、実は6年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
エクステリアこそ現行型とうり二つですが、リアクォーターピラーが新設されてサイドが6ウィンドウになっているのが特徴。
そして一番の進化は内装にあります。ダッシュボードとナビ周り、そしてメーターへと丸い縁取りが3つ並ぶインテリアデザインとなっており、カラー液晶化されたメーターディスプレイなど、内装の質感は大幅に進化しています。
軽自動車の購入を検討されている方でなくても、要チェックです!
そしてこれまたチェックしておきたいのは、コンパニオンのお姉さん!(笑)
「写真撮らせてください!」というと、スズキロゴのハンドサインをしてくれるのでオススメです!(笑)
ホンダ新型フィット
続いてチェックしたいのは、スズキのブースの隣りにあるホンダのブースです。
結論から言ってしまうと、今回の東京モーターショーで一番印象深かったのが、このホンダブースです。
というのも、市販型に近いモデルが3台も展示されていたからです!
まずは2020年2月発売予定という、新型フィットが一番の注目です。
今回の新型フィットは、5種類の異なるコンセプトでグレードが用意されており、それぞれ異なるボディ装飾が与えられ、グレードごとに違うクルマのような印象になっています。
まずは「BASIC」という廉価版のベースグレードですが、これでも十分と思えるほど内外装の質感が高いです。今回の新型フィットでは、インサイトと同じ1.5Li-MMDハイブリッドという、2モーターのハイブリッドが惜しげもなく搭載されています。
ハイブリッドのBASICでは、LEDヘッドライトも標準装備。Bピラーもピアノブラック塗装されていたり、シャークフィンアンテナが採用されていたりと、Bセグメントのコンパクトカーの常識を覆すほど質感が高いです。
そして、「NESS」というグレードは、車名のFITと続けて読むと「FITNESS」になるように、ジム通いやスポーツを楽しむ人に向けた提案の内外装となっています。差し色として蛍光グリーンがついて、たしかにトレーニングウェアみたいな色合いです。こういう内外装のクルマは見たことが
ないので面白いですね。
続いて「CROSSTAR」というフェンダーアーチモールやルーフレールが付いたグレード。これはフリードにも用意されたグレードで、昨今流行りのSUVルックに仕立てられたエクステリアが特徴です。今後ホンダのクルマには用意されるかもしれませんね。
それらのグレードの上位に位置する「HOME」と言うグレードは、見た目はBASICと同じく装飾は控えめでプレーンな印象ながら、家にいるようなナチュラル&リラックスな内装で、質感を高めたグレードになっています。
触り心地の良いファブリックのシートや本革ステアリング、プライムスムースのソフトパッドなど、オフホワイトを基調としたカラーで統一され、居心地の良い空間になっています。
そして最後に最上級グレードの「LUXE(リュクス)」です。こちらは上位車種などからのダウンサイザーをターゲットに、HOMEよりもさらに内外装の質感を高めたグレードとなっています。
メッキ加飾が付いたエクステリアや、一部に本革を使ったシート、ツートンカラーの本革ステアリングホイール、収納付きのアームレストコンソールなど、他のグレードにはない専用装備が盛り込まれています。
プレーンでユニセックスにも支持されそうなエクステリアに、上質で使い勝手の良いインテリアと、「売れそう」というニオイがプンプンするフルモデルチェンジとなっています。
今回の東京モーターショーの中でも必見のクルマなのは間違いありません。
HONDA-e
そしてこちらも同じくホンダブースから、来年発売予定という完全ブランニューのEVモデル「HONDA-e」も必見です。
コンセプトカーをそのまま市販化したような、未来感たっぷりでキュートなエクステリアは、今までのどのEVよりもフレンドリーで「デザインだけで欲しい!」と思わせるものがあります。
そして先進装備も多数採用されており、デジタルアウターミラーがホンダ車としては初採用となっています。
レクサスESで世界初となったデジタルアウターミラーですが、レクサスESのそれはお世辞にもスタイリッシュと言えるものではありませんでした。
それがこのHONDA-eでは外側のカメラ部分も、内装のモニターも、とてもスッキリとまとまっています。
そして特徴的なのはインテリアにおいても同様で、まるで屏風を並べたようなモニターが並ぶインテリアデザインはかつて無いほどに新鮮!
さらに木目調パネルを合わせることで、温かみを感じる空間になっているのも秀逸です。近い将来、このHONDA-eが街中を走り始めると考えると、未来がそこまで来ているなと実感できます。
新型アコード
こちらも市販間近のモデルです。
北米ではすでに販売され、カーオブザイヤーも受賞しているクルマです。
日本には遅れて導入となりますが、果たして北米同様に支持されるでしょうか…。
日産・三菱・ルノー
西館には日産と三菱のブースもありますが、市販に近いモデルはなく、すでに発売されているモデルやコンセプトカーの展示がメインとなっています。
その中で注目なのは、三菱の軽ハイトワゴンのコンセプトカーです。
こちらは近い将来発売されるであろう、三菱のeKスペースや日産デイズルークスのコンセプトモデルだと推測されます。
ただし、ステージ上にあるので、遠くから見ることしかできないのが残念。
そしてルノーからは新型ルーテシアとアルピーヌ「A110S」も展示されています。
西館の4階には自動車関連メディアやサプライヤーのブースが
南館へ移動する前に、自動車雑誌などのブースや、ナビやオーディオ系のサプライヤーのブースが西館4階にあるので、興味がある人はチェックしておくといいでしょう。
有名メーカーに卸しているパーツを制作しているメーカーの裏話なども聞けたりするので面白いですよ。
我らがカー&レジャーニュース紙のブースもあるので、要チェック!
有明会場 東京ビッグサイトの南館へ移動
西館が見終わったら、南館へ移動しましょう。
南館の1階では、マツダやレクサス、そしてメルセデスのブースがあります。
マツダMX-30
南館で見逃してはならないのが、マツダブースの目玉である新型のEV SUV「MX-30」です。
今までのマツダの魂動デザインとは一線を画する丸みを帯びたデザインになっており、シグネチャーウイングというグリルを縁取るメッキもありません。
リアもユニークなカタチになっていて、今までのマツダ車は「金太郎飴のようにどれも同じ顔」と揶揄されていたものから脱却した、新しいデザインラインの誕生を感じます。
メルセデスではコンセプトモデルよりも市販車が魅力?
メルセデスブースで気になったのは、コンセプトモデルのEQSよりも、市販されているクルマがカッコよかったのが印象的でした。
中でも、一瞬CLSと見間違えてしまった新型CLSクーペの美しさには目を奪われました。
Aクラスペースの4ドアクーペですが、今までメルセデスに興味がなかった人でもぜひ一度見てもらいたいですね。
価格はAクラスベースとは言え、500万円を超えてくるので、クラスレスにクルマをデザインで楽しみたい人向けのスペシャリティクーペだと思います。
レクサスLCコンバーチブル
続いてはレクサスブースですが、EVコンセプトモデルのLF-30はいかにもコンセプトカー然としていて現実味を感じませんでしたので、それよりはプレスデーの翌日から展示されたLCのコンバーチブルモデルを見ておいたほうが良いでしょう。
もともとコンセプトカーをそのまま市販したような美しいいデザインのLCが、オープンモデルになって登場です。
青海会場 青海展示棟
有明会場が見終わったら、無料のシャトルバスを使って青海会場へと移動します。
バス停の位置も分かりづらいので、案内係に聞いてしまったほうが早いと思います。バスに乗っても10分くらいかかるので、やはりアクセスは良くないですね。
そして青海会場はすごく分かりづらいです。メインの青海展示棟の中はいすゞやFUSO、HINOなどのトラック系と、その奥にトヨタ、ダイハツ、スバルなどのメーカーがあります。
さらに今回の東京モーターショーの中でも話題のキッザニアもこの青海展示棟にあります。
しかし見落としがちなんですが、この青海展示棟の外にも見逃し厳禁のクルマも展示されているのです。
トヨタブースにはクルマ好きは見るものがない?
まず気になったのはトヨタブースですが、豊田章男社長がプレゼンテーションで言っていた通り、市販予定のクルマはありません。
未来のクルマの在り方を提案するような、従来の運転を楽しむというクルマよりはインフラとしてのコンセプトカーが展示されています。
クルマ好きには見るものが無いかもしれませんが、クルマに興味がない層には逆に面白いブースになっているかもしれません。
新型ヤリス・新型ミライ
では、トヨタの市販が近いクルマはどこにあるのかと言うと、青海会場の外にある、ヴィーナスフォートに新型ヤリスが展示されていたり、その隣りにあるメガウェブに新型ミライやLQという市販予定の新型車があります。
これも案内がなかったので本当にわかりづらく、私もLQは見逃してしまったほど。
ヴィーナスフォートも開店が11時からなので、早く行っても閉まっていて新型ヤリスを見ることができません。
なので、スタートは有明会場からで、後に青海会場に移動してヴィーナスフォートを見るとか、青海展示棟をじっくり見た後にヴィーナスフォートを見るなど、順番に工夫が必要です。移動距離もそこそこありますし、屋外も歩くので雨天時などは過酷です。
トヨタ車体グランエース
青海展示棟の中のトヨタブースには市販予定車はありませんが、その隣のトヨタ車体のブースには、発売予定の新型グランエースが展示されています。
しかも内装も触って見れるのはありがたいです(混雑時などは施錠される場合もあります)。
アルファードやヴェルファイアとも違った、完全なるショーファードリブンの送迎車として作られており、3列シート6人乗り仕様は、3列目と2列めのシートは全く同じ快適性を有しています。これで4人のVIPも送迎できるというものです。
さらに、4列シートモデルも用意されているので、完全に送迎用のピープルムーバーですね。個人で買う人は殆どいないのではないでしょうか。
スバル新型レヴォーグ
青海展示棟一番の注目車と言っても過言ではないかもしれないのが、新型レヴォーグです。
市販車と言ってもおかしくないほど、エクステリアは現実味のある使用になっていました。ただ、ステージ上にあり、内装も非公開だったので、発売も2020年後半とのことで、内装はこれから詰めていく段階なのかもしれませんね。
超キープコンセプトのエクステリアデザインながら、各所のシャープさは増していて、見た目で欲しいと思う人も多いのではないでしょうか。
ダイハツ新型コンパクトSUV
名称は非公開ながら、市販予定のコンパクトSUVが展示されていました。
全長4mを切るコンパクトさながら、SUVらしい見た目の迫力はかなりあるので、取り回しの良いコンパクトSUVを求めている人には刺さりそうな予感です。
紹介したクルマ以外にも見どころはいっぱい
今回は、私の独断と偏見と好み丸出しで、市販に近いモデルに絞って見逃し厳禁のクルマたちを紹介させていただきました。
しかしそれ以外にもキャンピングカーや往年のスーパーカーなども展示されている屋外展示スペースの「FUTURE EXPO」もあります。
有明会場の南館4階にも、サプライヤーのブースもあったりと、それぞれの好みや興味によって見るべき場所が分散しているので、事前に下調べをしてみたいジャンルやメーカーの場所を把握してから、東京モーターショーに望むことをオススメします。
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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、月間100万再生以上のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、年に何台もクルマを購入してレビューするスタイルが好評。
ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/