豊田自動織機は、初の電動コンプレッサーの海外生産を、2020年初旬より中国で開始し、順次、その台数と生産規模を拡大していく予定としている。中国のコンプレッサー生産拠点である豊田工業電装空調圧縮機(昆山)有限公司(以下、TACK)及び烟台首鋼豊田工業空調圧縮機有限公司(以下、YST)に、それぞれ電動用生産ラインを新たに設置し、生産・供給する。
電動コンプレッサーは、ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車・電気自動車等の電動車の空調用として普及し、その台数も年々増加しており、豊田自動織機では、2003年に世界初の量産を開始してから世界シェアNo1を堅持しており、電動車市場の拡大とともに生産台数を増やし、これまでに約2,000万台生産している。今後、世界最大の自動車市場である中国において、NEV規制等による電動車の急速な普及が見込まれることから、現地生産を推進し、2拠点で生産する。併せて、小型化・高性能化にも取り組み、電動車の更なる電費・空調能力の向上に貢献すると述べている。