トヨタは、10月24日(木)から11月4日(月・休)までの12日間、東京モーターショー2019のMEGA WEB会場で開催されるFUTURE EXPO(https://www.tokyo-motorshow.com/event1/future_expo/)にて、「MIRAI Concept」を初公開する。なお、「MIRAI Concept」の市販モデルは、日本や北米、欧州などにおいて、2020年末からの発売を予定している。
「MIRAI Concept」は、2020年末の発売に向けた次期「MIRAI」の開発最終段階のモデル。トヨタは、「MIRAI Concept」について、エコカーの枠を超えた、走りを予感させるダイナミックさと誰もが思わず振り返るエモーショナルな美しさを併せ持つスタイリングを追求し、さらに、走る楽しさを持つクルマづくりに徹底的にこだわり、今までにない気持ちの良い走行フィーリングの実現を目指し、開発を進めてきたと述べている。また、FCシステムを全て一新することで、燃料電池自動車としての性能を大幅に向上させるとともに、水素搭載量拡大などにより、航続距離を従来型比で約30%延長することを目標に開発を進めている。
【TNGAプラットフォーム採用とスタック性能向上で上質な乗り心地と高い走行性能を実現】
走りにおいては、TNGAプラットフォーム採用による上質な乗り心地などの素性の良さに加え、燃料電池自動車ならではの異次元の静粛性と剛性の高さなど、細部に拘ったクルマづくりを推進した。さらに、スタック性能の向上などにより、リニアで滑るような質の高い動き出しとレスポンスの優れた気持ち良い加速、高速域までトルクフルな走りを実現し、ワインディングでは意のままのハンドリングを可能にするなど、今までない走行フィーリングを目指し開発を進めている。
【燃料電池自動車としての性能を大幅に進化】
FCスタックをはじめ、FCシステムを全て一新することで、燃料電池自動車としての性能を大幅に向上させるとともに、水素搭載量拡大などにより、航続距離を従来型比で約30%延長することを目標に開発を進めている。性能進化の詳細については、今後公表する予定となっている。
【新規開発の“強いブルー”を追求したボディカラーを採用したエクステリア】
エクステリアでは、TNGAプラットフォームの採用により、低重心で伸びやかなプロポーションを実現したほか、20インチの大径タイヤでダイナミックさと軽快感を演出している。外板色には、複層工程により鮮やかさと深み感を強調し、“強いブルー”を追求した「フォースブルー マルチプルレイヤーズ」を新規に開発した。
【シンプル&モダンで温かみのある空間を追求したインテリア】
インテリアにおいては、ドライバーを包み込むようなインストルメントパネルと、12.3インチのワイドモニターを取り込んだセンタークラスターにより、“運転する楽しさ”と“先進のくつろぎ感”を併せ持つシンプル&モダンで温かみある空間を追求した。また、居住性を向上させ5人乗りを実現した。
チーフエンジニアの田中 義和(たなか よしかず)氏は、「エモーショナルで魅力的なデザイン、乗っているだけで笑顔になれるダイナミックで意のままの走り。ずっと走っていたくなる、そんなクルマを目指して開発してきました。燃料電池自動車(FCV)だから選んだのではなく、こんなクルマが欲しかった、それがFCV MIRAIだったと言っていただけるクルマに仕上げ、そして、水素エネルギー社会の実現をこのクルマがけん引していければと思います。是非、東京モーターショーへ足を運んでいただき、会場で実車をご覧いただければと思います」とコメントした。
【「MIRAI Concept」主要諸元(社内測定値)】
- 全長:4,975mm
- 全幅:1,885mm
- 全高:1,470mm
- ホイールベース:2,920mm
- 駆動方式:後輪駆動
- 乗車定員:5人
- 航続距離:約30%延長(従来型比)