日産、EVと小売店とのマッチングサービス「チャージング+」の実証実験を開始

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日産は、10月8日、電気自動車(EV)と小売店とのマッチングサービス「チャージング+(プラス)」の実証実験を、10月14日から開始すると発表した。この実証実験は、「リーフ」の利用者に、充電器を備えた小売店の位置情報と、充電時間に利用できるクーポンを提供し、その利用状況をモニタリングすることで、EVと小売店とのマッチングサービスにおけるビジネスインパクトを検証するものである。

 

今回の実証実験では、日産のカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」の会員を対象に、関東圏の60ステーションに配備されている「リーフ」の利用者にサービスを提供する。また、マッチングサービスにおける実証実験のパートナーとしてミニストップ株式会社と提携し、関東圏の充電器を備えているミニストップ25店舗にて使用できる、6つの商品の特別無料クーポン(ソフトクリームバニラ、エックスフライドポテト、クランキーチキン、コーヒーなど)を提供する予定としている。

 

 

日産は、「チャージング+」では、カスタマー・小売店・日産のそれぞれにメリットのあるビジネスモデルを目指す。カスタマーは、EVの充電時間を有意義に過ごすことが可能となり、小売店では、充電をきっかけとした集客増と、滞在時間増に伴う売上増を見込むとしている。また、カスタマーに魅力的なサービスを提供すると共に、EVの充電残量データを活用したマッチングサービスにおける収益化の可能性を探る。

 

日産では、クルマを先進化させ、カスタマーをよりよい世界に導く「ニッサン インテリジェント モビリティ」を推進しているが、「チャージング+」は、その柱の一つであるコネクテッドサービスの一環。クルマがつながることで、カスタマーにより魅力的なサービスを提供することを目指しているとしている。加えて、日産は、自動車業界に変革をもたらしている「CASE」に対応した、新たなビジネスモデルの企画開発を進めており、今回の「チャージング+」もその一つの取り組みとなる。約5か月間の実証実験の結果分析を踏まえて、将来的には「NISSAN e-シェアモビ」を含む、すべてのEVに対応する可能性を視野に入れて、本サービスの導入を検討するとしている。

 

なお、今回の実証実験は、今年8月に日産の社内に新設されたコネクテッドサービスビジネス開発グループによる初の取り組みとなる。

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