パーク24㈱は、「1年のうち、たった1日でもいいから、路上駐車が引き起こす様々な社会問題について考えて欲しい」と願い、1996年に8月9日を「駐車場の日」として記念日協会に登録。以来、毎年路上駐車防止の啓もう活動を続けている。
駐車違反の取り締まり件数は年々減少方向にあるものの、17年は128万件を超えており、駐車車両が原因となる交通事故は2358件発生、45名の尊い命が失われた。
また、路上駐車は交通事故を引き起こすだけでなく、交通渋滞の原因になるほか、緊急車両の通行妨害にまでなっている。
会員向けのアンケートでも「路上駐車が原因で危険を感じた経験があるか?」をたずねると、93%が感じており、アンケート開始以来毎回9割を超えていることから、その傾向に変化は見られない。
2年以内に路上駐車をした経験のある人は32%で、13年比13ポイント減少した。16年からは6割を下回っている。
路上駐車をした理由(複数回答)について「駐車場に止めるほどの時間ではなかった(64%)」が最高で、以下「近くに駐車場がなかったから(45%)」「交通量が少なかった(16%)」「駐車場が満車だった(11%)」となっている。
13年に比べ、「駐車場に止めるほどの時間ではなかった」が3ポイントほど高くなっており、「近くに駐車場がなかった」は5ポイント、「駐車場が満車だった」は4ポイント減少しているが、止める場所がないため路上駐車する人が一定数いるという結果になっている。
本アンケートにより、路上駐車をする人の多くは、「駐車場に止めるほどの時間ではない」と答えていることがわかる。しかし、たとえ短い時間であったとしても、交通事故の起こる可能性はゼロではない。
一方で、「近くに駐車場がなかった」「駐車場が満車だった」を合わせると半数を超えており、その事情は分からぬではない。
ますます増えているコインパーキングの場所を覚えておくと便利である。
有山勝利プロフィール
1937年生まれ。1960年に総合輸入車ディーラーに入社、そのまま定年まで殆ど広報作業に従事、依頼により1966年より、ブリヂストン・タイヤニュース、週刊大衆に連載執筆、筆名に有川 浩を使用、月刊自家用車、報知新聞、日刊スポーツ、スポーツニッポン、ディリースポーツ、マイカー情報(札幌)、くるまにあ にも連載、単発は無数。媒体側と広報担当の双方と交友、互助の功を上げた。