トーヨータイヤは、米国のタイヤ製造工場「Toyo Tire North America Manufacturing Inc.(社長:Donald C. Bunn、以下TNA)」において、さらなる生産能力の増強に着手することを決定したと発表した。
トーヨータイヤは、2017年を起点とした4ヵ年の中期経営計画(中計’17)のもと、タイヤ事業において、北米市場での商品力強化と増販に向けたさらなる体制強化をはじめ、市場動向に応じた商品ミックスの最適化、驚きのある商品を提供する開発力・技術力の進化、ブランド力の向上と効率的な供給体制の構築といったテーマを掲げて事業経営を推進していくとしている。
現在、北米自動車市場では、ピックアップトラックや大型SUV車両の販売が堅調であり、このような車両に装着される意匠性の高い大口径タイヤは、トーヨータイヤが競争優位性を有している。2020年以降も引き続き、これらのカテゴリのタイヤは堅調な需要拡大とトーヨータイヤへの供給期待が見込まれている。こうした市場環境を背景として、今回、昨年末に拡張したTNA新棟建屋のうち、空いている残り半分のスペースに生産設備の導入を実施し、さらに生産能力の増強を図ることを決定した。