アウディジャパンは7月3日、新しいSUVモデルとしてクーペスタイルのフルサイズSUV、アウディ・Q8を発表した(発売は9月3日から)。
アウディモデルでは、既にラージサイズSUVとして「Q7」をラインアップしているが、この新型車はさらにスポーティでラグジュアリーなモデルを志向する層に向けて新開発したクーペスタイルのモデル。
アウディモデルの新たな特徴である八角形のシングルフレームグリルや、アウディの代名詞である“クワトロ”を象徴するブリスターフェンダーなど、ダイナミックなスタイリングが与えられ、アウディSUV(Qシリーズ)の新たなフラッグシップモデルに位置づけられる。
インテリアには、セダンタイプのフラッグシップであるA8等と同様に、タッチディスプレイを全面的に採用したMMIタッチレスポンスや大型バーチャルコクピットを装備し、先進的なユーザーインターフェイスと充実した機能を搭載した。
走行性能では、340PS/500Nmを発生するV型6気筒3.0ℓTFSIガソリンエンジン+8速ティプトロニック、センターディファレンシャルタイプのクワトロ(4輪駆動システム)や、AWS(オールホイールステアリング)などの先進技術を採用し、約5mの全長、約3mのホイールベースを持ちながらもサイズを感じさせない、軽快でダイナミックな運動性能を実現した。
■マイルドハイブリッドシステムを搭載
パワーユニットでは、A8、A7、A6で採用済みの48V電源によるマイルドハイブリッドシステムを全車に搭載し、スムーズな走行と100㎞走行あたり0.7ℓの燃料消費を削減(欧州仕様車)を実現した(JC08モード燃費は10.3㎞/ℓ)。
運転支援関連技術では、最大22個のセンサーやカメラの統合制御による高度なドライバーアシスタンスシステムを搭載。その中核となるのは、アダプティブドライブアシスト(ADA)で、アダプティブクルーズコントロール、トラフィックジャムアシスト、アクティブレーンアシストを統合し、時速0~250㎞の速度域で、加減速及び車線変更をサポートし、高速道路やロングドライブで上級サルーンのように快適で安全なドライビングを実現する。
アウディ初となるエマージェンシーアシストなどの機能(パッケージオプション)により、緊急時にクルマを現在の走行車線内に自動的に停止させる。さらに、A8で初めて導入されたカーブストーンアシストも採用され、MMIスクリーン上のカメラビューにより駐車時に縁石への接触を回避するのに役立つ。
■井浦新さんがアウディ・Q8を語る
新型車が披露された「The New Audi Q8 プレス発表会」には、アウディとは深いつながりを持つ俳優でファンションデザイナーの井浦新さんも登壇し新型Q8の印象を語った。
初対面の印象として「外観はタフさ、武骨さ。理想的なプロポーションです。室内は静粛で広く、ラグジュアリーなリビングにいるような感覚」と、外装と内装のギャップに驚いた様子。自身は登山、キャンプ、写真と多趣味で「とにかく道具が多いんです(笑)。日常でも趣味の道具が身近にあると幸せな気持ちになれるし、どこにでも行けますね」と、Q8がもたらす豊かな暮らしを思い描いた。
【価格】992万円~1102万円