アウディ、「A3」シリーズをフルモデルチェンジ、導入を記念した限定モデル「1st edition」を設定

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アウディ ジャパンは、プレミアムコンパクトの「A3」シリーズをフルモデルチェンジし、4月21日(水)より受注を開始し、5月18日(火)より全国のアウディ正規ディーラー(124店舗、現時点)を通じて発売する。なお、40 TFSIモデルについては2021年秋の発売を予定している。価格(消費税込)は310万円~642万円。

 

4代目となる新型A3は、スポーティなデザイン、高効率化されたエンジンと洗練されたサスペンション、よりデジタル化した操作系やディスプレイ、高機能になったインフォテイメントシステムやドライバーアシスタンスシステムと全方位で進化したのが特徴。グレード構成も見直され、新たに「ベース/advanced/S line」の3グレードを設定した。

搭載するエンジンは「30TFSI」が最高出力110psの1Lターボ、「40TFSI」は最高出力190psの2Lターボを搭載。1Lターボには48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされている。またハイパフォーマンスモデルの「S3」は最高出力310psを発揮する2Lターボエンジンが搭載されている。

 

【スポーティでダイナミックなエクステリア】

エクステリアデザインは、低くワイドなシングルフレームとフロントエンドの大型エアインテークやエッジの効いたLEDヘッドライトを採用し、ダイナミックさを演出。サイドビューは、ヘッドライトからリヤライトへとつながるショルダーライン、「Audi quattro」をイメージしたブリスターフェンダー、彫刻的な凹面形状のドアパネルが力強さを表現し、立体的なデザインのリヤコンビネーションライトやフロントバンパーのエアインテークをモチーフに採り入れたリヤバンパーがワイド&ローのプロポーションを強調している。またセダンでは、スポイラー形状のトランクリッドエンド、パネルによって覆われたアンダーボディ、エアロダイナミクスが改善されたエクステリアミラー、ブレーキの冷却機能などにより空気抵抗が減少しており、スポーツバックのCd値は0.28、セダンは0.25を達成している。

 

新型「A3 スポーツバック」のボディサイズは、従来モデル比で全長が+20mmの4,345mm(advancedの値)、全幅が+30mmの1,815mmと拡大。積載容量は380L(最大1200L)を実現し、室内空間も拡大した。新型「A3 セダン」は、先代モデルと比較して全長が+30mmの4,495mm(advancedの値)、ホイールベースは従来モデルと同様、全幅が+20mmの1,815mm、全高が+20mmの1,425mm(advancedの値)となった。 また運転席のポジションを下げたことでフロントヘッドルームは+20mmとなり、エルボールームも広くなっている。プラットフォームには、横置きエンジン用プラットフォーム「MQB」を採用。キャビン骨格など、ボディの30%(重量比率)に熱間成型スチールを採用することで、高いボディ剛性と軽量化、優れた安全性を実現している。

 

ボディカラーは、アトールブルーメタリック、マンハッタングレーメタリック、パイソンイエローメタリック、ターボブルーの4色を新規設定した(アトールブルーとマンハッタングレーはベースとadvanced専用、ターボブルーはS lineとS3専用色)。

 

 

【リサイクル原料を使用したインテリア】

インテリアには、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなコックピット デザインと、コンパクトな新形状のシフトスイッチを採用し、単純な動作でのシフト操作を可能とした。またサステイナブルな取り組みの一環として、S lineの標準シートのクロス部分に、リサイクルペットボトルを原料とした素材を採用。1台分の「A3」のシートで、1.5 L容量のペットボトル換算で最大45本分をリサイクルして使用している。さらにフロアカーペットなどにもペットボトル62本分がリサイクル利用されているほか、インテリア以外のコンポーネントも、断熱材や吸収材、ラゲージコンパートメントのサイドパネル、積載フロア、マットなどにもリサイクル原料が使用されている。

 

 

【最新のインフォテインメントシステム 「MIB3」を搭載】

メーターパネルには、10.25インチの高解像度液晶ディスプレイに、メーター類、DIS(ドライバーインフォメーションシステム)、地図表示などの機能を統合したアウディバーチャルコックピットをオプションで設定。インフォテイメントとしては、最新の10.1インチのタッチスクリーン式「MIB3」MMIナビゲーションシステムを搭載している。

 

【30 TFSIに48Vのマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を搭載】

パワートレインでは、30 TFSIは最高出力110ps/最大トルク200Nmを発揮する1.0 TFSI エンジンを搭載。日本へ市場導入されるプレミアムコンパクトセグメントでは初めてベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを組み合わせることで、低燃費化を図るとともに、加速時にはモーターによるアシストによって走行性能を高めている。

40 TFSIモデルは、140kW(190ps)/320Nmを発生する2.0TFSIエンジンを搭載し、quattro四輪駆動システムを組み合わせている。トランスミッションは両エンジンともに高効率かつ素早い変速を可能にする7速Sトロニックを搭載。サスペンションは30 TFSIは前:後がマクファーソンストラット式:トーションビーム式、40 TFSIはマクファーソンストラット式:ウィッシュボーン式の組み合わせとなる。

 

【最新の安全技術とアシスタンスシステムを採用】

従来のアダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合した、アダプティブクルーズアシストをオプションとして用意。前走車の追従機能に加えて、車線からのはみ出しを自動で修正する車線維持機能により、ドライバーの疲労を軽減する。

 

【スポーティさに磨きをかけたSモデル「 S3 スポーツバック/セダン」】

Sモデルの「 S3 スポーツバック/セダン」は、ボンネットの先端に往年の Audi quattroを彷彿とさせるデザインのスリットを備え、さらにハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリヤディフューザー、左右4本出しのテールパイプなどにより、スポーティさを向上。黒を基調としたインテリアには、スポーツシートを採用している。また12.3インチのバーチャルコックピットプラスが標準装備となっている。

 

新型S3が搭載する2.0 TFSIエンジンは、最大1.8barの過給圧(相対圧)のターボチャージャーと350barの燃料噴射を備え、最高出力 310ps/最大トルク 400Nmを発揮。トランスミッションは7速Sトロニックを採用し、電子制御式油圧多板クラッチを用いたクワトロを組み合わせている。サスペンションは、フロント:マクファーソンストラット式、リア:ウィッシュボーン式で、ベースモデルに比べて車高を15mm低く設定し、オプションで電子制御式のダンピングコントロールサスペンションを選択することも可能となっている。ラゲッジルームの容量はスポーツバック、セダンともに325Lを確保、スポーツバックではリアシートを倒すと1,145Lまで拡大する。

 

 

【新型モデル導入を記念し、装備を充実させた限定モデル「1st edition」を設定】

新型モデルの導入を記念して「1st edition」を設定。「A3 30 TFSI advanced」をベースに装備を充実したモデルをスポーツバックとセダンそれぞれ375台と125台、S3 スポーツバックを125台発売する。価格(消費税込)は、A3 スポーツバックが453万円、A3 セダンが472万円、S3 スポーツバックが711万円。

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