ダイハツ新世代のクルマづくり「DNGA」 7月発売の新型タントから順次展開

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ダイハツ工業6月6日は、新世代のクルマづくり「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」に基づく新技術を開発し、今年7月に発売を予定している新型「タント」に採用すると発表した。

今回発表されたDNGAは、軽自動車を基点に小型車まで設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用し、新プラットフォームを開発。技術面では車両、パワートレーン、先進安全の三つで進化を果たした。

DNGAの思想に基づいた新プラットフォーム

新プラットフォームは、安定感と乗り心地を最優先にサスペンションから開発。加えて、部品数の削減やパーツの最適化によって車両全体で80kgの軽量化を実現した。

 

パワートレーンではエンジンとCVTを新開発。エンジンは全ての部品を見直したこと加え、日本初となるマルチスパーク(複数回点火)等の技術を取り入れ、燃費・走行・環境性能等すべての要素で性能を向上させた。

さらに、CVTは従来からのベルト駆動に加え、より伝達効率の良いベルト+ギヤ駆動が可能となる「スプリットギヤ」を世界初採用した「D-CVT」を搭載。低速域でのスムーズでパワフルな走りと、高速域での低燃費で静かな走りを実現した。

先進安全装備は、ステレオカメラの特性を余すことなく使い切る独自の制御ロジックを構築し、スマートアシストⅢをベースに全車速追従機能付きACC、ステアリング操作をアシストする駐車支援機能などを新たに実装した。

また、将来の電動化やコネクティッドサービスなどを見据えた設計構想も織り込み、新プラットフォームをベースに2025年までに15ボディタイプ、21車種に展開していくとしている。なお、国内ではタントに続き、年内にDNGA第2弾モデルの投入も予定されている。