一般財団法人 トヨタ・モビリティ基金(TMF)と、起業家育成をリードするバブソン大学(米国マサチューセッツ州)は5月10日、起業家精神から生まれる革新的なモビリティソリューションの構築を目指すプログラム「Future Lab for Mobility」の設立を発表した。同プログラムは2年間を予定し、TMFが2百万米ドル(約2.2億円)を活動資金として拠出する。
「Future Lab for Mobility」は、バブソン大学の起業家精神とTMFのモビリティに関するノウハウや専門知識を組み合わせ、人間中心デザインに基づく未来の理想的なモビリティの実現に向け、アイデア創出、実践的活動、起業家の育成と支援を連携して行う。プログラムの実施にあたっては、ボストンや他の都市の協力を得て、実際に起きている課題を解決するための方策を立案、試行しながら、良いものは他の都市での横展開も図るとした。
TMFの豊田 章男理事長は、「トヨタは、安全で確実な移動手段の提供を通じ、より豊かな生活につながるモビリティ社会の実現を目指しています。そして、この度、起業家精神に焦点を当てて人材育成を図るバブソン大学をパートナーとして、将来のモビリティを探求するプログラムを設立することになりました。この先100年を見据えて、より良いモビリティ社会の創造を目指し、バブソン大学と共に学び、発見し、新たなアイデアにトライすることを大変楽しみにしています。」と、未来への期待を話した。