日産「ノート」をリコール、ボルト破断で走行不能のおそれ

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日産自動車は6月10日、「ノート」の原動機(エンジンマウントブラケット)に不具合があるとして計27,321台、また、電気装置(ボディコントロールモジュール)に不具合があるとして計11,317台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる製作期間は令和2年11月12日~令和3年3月10日。

 

原動機(エンジンマウントブラケット)の不具合では、エンジンマウントブラケット取付ボルトにおいて、取付方法が不適切なためボルトが緩むおそれがある。そのままの状態で使用を続けると、ボルトが破断することにより原動機が傾き、フロントサスペンションメンバーと干渉して異音が発生し、最悪の場合、ドライブシャフトが抜けて走行不能に至るおそれがある。改善措置は、全車両で左右のエンジンマウントブラケットの取付けボルトの締め付け状態を点検し、規定のトルクで締め付けする。

 

電気装置(ボディコントロールモジュール)の不具合では、ボディコントロールモジュールにおいて、制御プログラムが不適切なため、配光可変型走行用前照灯ONかつ霧灯ONの状態でライトスイッチをスモール位置に操作した場合に、配光可変型走行用前照灯と同時に点灯すべきすれ違い用前照灯が消灯し、保安基準第32条(前照灯の基準)を満足しない。改善措置は、全車両でボディコントロールモジュールの制御プログラムを改善プログラムに修正し、霧灯単独点灯モードを廃止する。また、前照灯の作動条件に関する記載を修正した取扱説明書および簡単早わかりガイドの追補版を配布する。

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