スーパーフォーミュラ開幕戦はキャシディが制す

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4月21日、鈴鹿サーキットで開催された2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦は、4回もセーフティカーが導入されるという荒れた展開になる中、ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)が優勝し、幸先の良いシーズンスタートとなった。(Photo:Sutton Photographic)

決勝日は好天に恵まれ、気温25度、路面温度37度のコンディションで、決勝レースは午後2時にスタート。フロントロウに並んだルーキーの牧野任祐、アレックス・パロウと2台のTCS NAKAJIMA RACINGを先頭に周回を開始した。

が、この日のレースはアクシデントが連続。まず8周目、4番手走行中の平川(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がスローパンクチャーに見舞われコース脇にストップ。さらに後方のシャルパンティエ(REAL RACING)がクラッシュし、この回収でセーフティカーが導入。11周目にはレースが再開されたが、15周目にはニューエイ(GOLDEX TAIROKU RACING)と中島一貴(VANTELIN KOWA TOM’S)が接触しクラッシュ。これで2度目のセーフティカーが導入された。

17周目にはレースが再開されたが、ここで好走を見せていたパロウのマシンから左フロントタイヤが脱落しスローダウン。この影響で19周目に3回目のセーフティカー導入となった。そして21周目にはレース再開。だが、27周目、今度は牧野のマシンから右リヤタイヤが脱落し、コースアウト。このクラッシュで4回目のセーフティカーが導入された。

レースは31周目に再開。この時点でトップに立ったのは小林可夢偉(KCMG Elyse)だが、小林は既定のピットインを終えておらず、事実上のトップ争いは予選12番手から浮上してきたキャシディ。その後ろから山下(ORIENTALBIO KONDO)が激しい追い上げを見せるが、最後まで逆転は許さず。結局キャシディがそのまま逃げ切り、優勝を飾った。2位は山本(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位には山下(KONDO RACING)が入賞した。

8台がリタイヤするというまさかの展開に、表彰台に立ったキャシディは「クレイジーなレースだった」とコメント。「この週末はセットアップなどで苦戦していたので、正直なところ勝てるとは思っていませんでしたが、このカテゴリーでは何が起こってもおかしくないので、プッシュし続けました。幸運もあったと思いますが、10点が獲得出来て最高の結果になりました。諦めずに努力を続けてくれたチームのおかげです。次のレースまでにスピードを取り戻し、また上位を争いたいと思います」と喜びを見せた。

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