トヨタ東京整備学園・トヨタ東京自動車大学校(八王子市、松浪良樹校長)は3月19日、平成30年度卒業式を行った。1級自動車科16期生79名(うち女子学生3名)、1級専攻科8期生16名(うち留学生2名)、スマートモビリティ科4期生32名(うち留学生3名)、ボデークラフト研究科1期生1名、ボデークラフト科23期生39名(同3名)、自動車整備科47期生192名(うち女子学生9名、留学生26名)の計359名(うち95名は自校進学)が卒業。多くの卒業生は同校で学んだ知識と技術を手に、新進気鋭のエンジニアとして社会へ第一歩を踏み出した。
式典では、まず松浪校長(写真右)より各科の教室を代表する13名に卒業証書が授与された。さらに各科で優秀な学業成績を収めた5名──澤田凌さん(1級自動車科)、鳥澤真さん(1級専攻科)、吉田強さん(スマートモビリティ科)、浅村遼太さん(ボデークラフト科)、小松功侍さん(自動車整備科)──には、最優等賞が前川眞基理事長(トヨタ自動車元副社長)から授与された。
さらに、優等賞、皆勤賞・精勤賞の授与に続き、トヨタ自動車技術検定(技術検定2級/3級、エスティメーション検定3級、ボデー検定3級、サービス業務認定D級)合格証書がトヨタ自動車国内サービス部・京極知樹部長から4名の代表学生に授与された。
合格証授与に先立ち京極部長は「進歩するのは技術だけでなく、お客様のクルマの使い方、持ち方もますます多様化していく。しかし、どんな世界になってもクルマを安心・快適に提供するという使命があり、点検、故障の修理、メンテナンスはなくなるものではなく、それを担う皆さんは社会で大変重要な人材として活躍すると確信している」と激励した。
この後、松浪校長ははなむけの言葉として「技術を磨け人間性も、という当校のスローガンを社会人になっても意識してほしい」「明るく元気に、何事も前向きに」という2点を贈った。これからの道のりは必ずしも平坦ではなく、時にはなかなか打ち破れない壁に突き当たることもある。「その時は周囲の人に相談してほしい、当校の教職員も相談に乗ります。いつの日か立派な成果を上げて、胸を張って当校に報告に来て欲しい。その日を楽しみにしています」と挨拶した。
来賓祝辞として、国土交通省自動車整備局整備課・平井隆志課長と、卒業生を迎える販売店を代表してトヨタカローラ神奈川・横田昇社長が挨拶した。
横田社長(写真左)は「販売店の仕事は、メーカーが造ったクルマをお客様にお届けし、安心・安全にお使いいただけるようメンテナンスすること」また、自身の考えとして「クルマは工場で組み上がった時が完成ではなく、お客様がお使いになり違和感を修正して初めて完成する。その〝最後の工程〟を司るのがエンジニアだと思う。皆さんは自信と誇りをもってこの仕事に取り組んで欲しい」と、若きエンジニアにエールを贈った。