3月2日(土)・3日(日)の2日間、鈴鹿サーキットで行われた「モースポフェス2019 SUZUKA モータースポーツファン感謝デー」は5万人もの多くのファンが来場し、大盛況となった。
春の開幕イベントといえば、鈴鹿サーキットとホンダによる「モータースポーツファン感謝デー」だが、今年からトヨタも参加し、新たに「モースポフェス」として開催された。
イベントでは盛りだくさんのコンテンツが用意されたが、まずファンを沸かせたのがライバル対決。昨年で幕を閉じた人気企画「星野一義vs中嶋悟 永遠のライバル対決」が装いを一新し、新たに「新・永遠のライバル対決」として本山哲、脇阪寿一、道上龍の対決企画として行われた。本山がザナヴィ・ニスモGT-R(08年)、脇阪がエッソ・ウルトラフロースープラ(02年)、道上がカストロール無限NSX(00年)と、それぞれ全日本GT選手権(JGTC)でチャンピオンを獲得したマシンに乗り込み、当時と変わらぬ熱い走りを披露。初日は本山、二日目は脇阪がトップとなり、合計ポイントで本山が栄冠を手にする結果となった。
さらにファンを驚かせたのがセレモニー。スーパーGTやスーパーフォーミュラ、ルマン24時間、インディ500など国内外で活躍するトヨタとホンダのマシンが勢揃いしてパレード走行する中、トヨタの豊田章男社長がヤリスWRCで、ホンダの八郷隆弘社長がルマン24時間(二輪)の優勝マシンCBR1000RRで登場。まさかのサプライズにスタンドからは多くの声援が贈られた。
この他イベントではスーパーフォーミュラのデモレースや、佐藤琢磨によるインディカー、トミ・マキネン監督によるヤリスWRCのデモランなども行われ、熱気に包まれたまま終了。新たな試みとなった今回のイベントだったが、今季のモータースポーツの盛り上がりが大いに期待できるものとなったようだ。