日本ミシュランタイヤは1月29日、〝雪でも走れる夏タイヤ〟としてオールシーズンタイヤ「クロスクライメート」を、2月5日から発売すると発表した。(写真右:新製品とポール・ペリニオ社長)
クロスクライメートは、サマータイヤに求められるハンドリング性能、ドライ・ウェット路面でのブレーキング性能などを高い水準で満たしながら、急な降雪時に求められる雪上走行性能を実現。ミシュランが掲げる「ミシュラン・トータル・パフォーマンス」を具現化したタイヤとなった。
トレッドパターンに特徴があり、中央部分から両端に向けてV字型のユニークなパターン形状を採用。これにより、雪上走行時に雪を踏み固めることで効果的に雪柱を作り、グリップ力を発揮し、排水性能を最大限引き出すことを可能とした。加えて、トレッドブロックには面取り加工を施し、ねじれやエッジの巻き込みを低減。ドライ路面でのブレーキ性能向上に寄与する。
これらによって、クロスクライメートはドライ・ウェット路面での高いブレーキング性能と、サマータイヤと同等の静粛性を実現するとともに、冬用タイヤとしては国際基準で定められたシビアスノータイヤ要件に適合。スリーピークマウンテンスノーフレークマークとM+Sが刻印されており、走行時冬用タイヤ規制の場合でもチェーン装着を不要としている。なお、同社では冬季積雪路や凍結路を日常的に走行する場合は、スタッドレスタイヤの装着を推奨している。
新製品について、同社のポール・ペリニオ社長は「近年の気象現象の変化は、私たちの日常生活に大きな影響を与えており、クロスクライメートは天候を問わずに通年装着していただける」と述べた。また、タイヤのインプレッションを行った自動車評論家の佐藤久実さんは「非降雪地帯に住んでいながらどんな環境においてもクルマに乗りたい人には、すごくメリットの多いタイヤだと思う」と紹介した。サイズは14インチから20インチまで計78サイズあり、オープン価格となっている。