トヨタは8月29日、第12回トヨタ夢のクルマアートコンテストの表彰式をメガウェブ(東京・江東区)で開催した。表彰式には、世界各国から受賞した子どもたちと保護者が来日。年齢ごと3部門に分かれ、シロン・マルガレット・アングリスカさん(インドネシア・7歳)、ガイエフスカ・ズザンナ・リラさん(ポーランド・11歳)、マニーウォンカイ・スクサワンさん(ラオス・14歳)が各部門で金賞を受賞した。
同コンテストは、夢を持つことの大切さを感じてもらうとともに、多くの子どもたちにクルマファンになってもらう機会を創出することを目的に、2004年より実施しているもので、全世界の15歳以下の子どもを対象に「夢のクルマ」を描いてもらう。今回は世界76の国と地域から約65万点の作品が集まった。昨年10月から今年の3月にかけて世界各国でナショナルコンテストを開催し、その優秀作品を4月に日本で開催したワールドコンテストで審査。その中から「7歳以下の部」「8歳~11歳の部」「12歳~15歳の部」の部門別に金(1作品)、銀(2作品)、銅(3作品)、ベストファイナリスト(4作品)を豊田章男社長をはじめ、美術・自動車専門家の外部有識者が評価し、入賞作品を決定する。
また、特別賞の豊田社長賞を「障がいを持った農家の人のためのクルマ」(写真右)を描いたメイアール・ラビ・ファイス・エル・アジさん(イラク・7歳)が受賞。同じく特別賞の夢のクルマ技術賞には、7歳の部の金賞を受賞したシロン・マルガレット・アングリスカさんが選ばれ、ダブル受賞となった。
アングリスカさんの受賞作は、アルファベッドの形状をしたクルマが街中を走る様子を描いた「アルファベッド・カー」。このクルマが暮らしの一部となることで簡単にアルファベッドが学べ、インドネシアの皆が字を読めるようになるという願いが込められている。なお、夢の車技術賞は、同社試作部が作品を元に3Dミニチュア模型を製作。
この模型と受賞全作品は1年間、全国各地のトヨタ関連施設などで展示される。