家族で行こう! きままにクルマ旅(2014年6月 紙面掲載)
マツダ アクセラで巡る 栃木の隠れスポット

ドライブ コラム・特集

文・写真:吉田直志(automobile columnist)

栃木県の観光地と聞くと、日光や鬼怒川、そして那須が有名だが、それ以外にも出かけてみたくなるスポットが数多くある。今回紹介する鹿沼は、園芸用の鹿沼土や、サツキの本場で広く知られているが、ドライブスポットとしての魅力も多い地だ。そんな鹿沼を、ディーゼルエンジンを搭載したマツダ「アクセラ」で訪れることにした。スポーティに仕立てられたシャシー、ゆとりあふれるディーゼルエンジンは、豊かな時間を提供してくれた。

栃木県鹿沼市と聞いて、その場所がすぐに思い浮かぶ人は多くないかもしれない。鹿沼は、栃木市と宇都宮市の間にあり、日光や那須へ行くよりも手軽に行くことができるスポットだ。都心からは首都高速道路を抜けて東北自動車道へと入り、鹿沼ICで下りる。ちなみに鹿沼ICまでは浦和ICから約90kmであり、都心からでも2時間ほどで到着できる。

サツキをはじめとして、草花や園芸資材などを揃えたガーデンセレクトショップ「鹿沼市花木センター」

まず訪れたのは鹿沼ICの近くにある「鹿沼市花木センター」。ここはガーデンセレクトショップであり販売を主としているものの、広大な敷地には数多くのサツキ、盆栽、そして草花が並べられており、県内はもちろんのこと、県外からも多くの人が訪れるという。もちろん、入園料はなく、また、園内には農産物直売所や手打ちそば処などもあり、季節を感じつつ園内を散策するなんて愉しみ方もできる。

鹿沼市街地で訪れてみたいスポットのひとつが、「まちの駅 新・鹿沼宿」だ。情報スポット、物産館、そして食事処などからなり、まさに鹿沼のすべてがここに集まった、そんな施設となっている。「鹿沼市立川上澄生美術館」は、鹿沼市出身の木版画家で、詩的表現を作風としていた川上澄生の作品を収蔵した美術館もオススメだ。その建物は明治時代の洋館を思わせる造りで、また、川沿いにあることも手伝って、その風景も見所となっている。

「まちの駅 新・鹿沼宿」には、鹿沼の情報を得られる本館、地域の特産・農産物を販売する物産館、食事処などがある

市街地から少し離れたところにある「鹿沼錦鯉公園」も鹿沼の有名スポットだ。ここは、自然の風景を生かした公園で、釣り堀がある池を中心として園内には桜や梅が植えられているほか、「鹿沼錦鯉資料館」も併設されており、一日をゆっくりと過ごすことができる。

今回のドライブに連れ出したアクセラスポーツXDは、ディーゼルエンジンを搭載しているだけではなく、モデルの中でもフラッグシップに位置づけられ、スポーティな走りに仕立てられていることを特徴とする。と聞くと、快適性が二の次にされているように感じるかもしれないが、18インチタイヤと専用チューニングサスペンションを採用しながらも、低回転からゆとりあふれるトルクを発生するディーゼルエンジンの助けもあって、日常の走りはコンフォートかつ扱いやすさにあふれていた。

自然豊かな前日光にある「古峯神社」。自然の地形を生かした庭園「古峯園」には茶屋もある

そんなアクセラの真価を愉しもうと、自然豊かな鹿沼市北西部へと向かうことにした。ここは日光の南側にあたり前日光と呼ばれる地域で、「古峯神社」、「古峰原湿原」、「前日光牧場」、「前日光つつじの湯交流館」といったスポットがあり、それらを巡るドライブもオススメだ。

鹿沼では、特産であるニラを使ったにらそばが有名。写真は「鹿沼そば大越路」にて(680円)

もちろん、ワインディングルートも数多くあり、そんなシーンではアクセラスポーツXDは市街地では見せることがなかった、スポーティな一面を見せてくれた。ちなみに、気になる燃費は、取材ゆえにあちこちと巡っていたためにカタログ燃費値を下回っているが、高速道路を丁寧に走っていると軽く25km/Lをオーバーしていたことをお伝えしておきたい。そう、アクセラスポーツXDの魅力とは、その走りだけではなく、経済性にもある。

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ドライブデータ

試乗車=マツダ アクセラ スポーツXD(MT)
パワーユニット=エンジン排気量2188cc(ディーゼル)、6MT、FF
乗車定員=5名
全行程走行距離=約400km

立ち寄りスポット[マップコード]

・鹿沼市花木センター[132 138 677*45]
・まちの駅 新・鹿沼宿[132 224 298*30]
・古峯神社[489 858 168*00]

※「マップコード」および「MAP CODE」は、株式会社デンソーの登録商標です。
※ナビの機種によっては、高分解能マップコードに対応していない場合があります。

プロフィール
吉田直志/automobile columnist
四輪駆動車専門誌、デジタルカルチャー誌の編集部を経て、フリーライターに。現在は新型モデルの評価を軸に、自動車雑誌のほか、ファッション誌にも寄稿。

(本稿は2014年9月に新聞「週刊Car&レジャー」に掲載)

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