スズキは1月30日、ジムニーシリーズで初となる5ドアモデルの 新型「ジムニー ノマド」を4月3日より発売すると発表した。
今回発表したジムニー ノマドは、“本格的な悪路走破性を持つ5ドア コンパクトクロカン4×4”をコンセプトに、ジムニーシリーズ最大の魅力となる悪路走破性を維持しつつ、リヤドアの採用やホイールベースの延長などにより、後席の居住性・快適性を向上した4人乗りの5ドアモデル。
走行性能では、ジムニーシリーズの特長であるラダーフレームをジムニー ノマド用に新作し、重量増加に対して必要な剛性を確保した他、「FRレイアウト」、「副変速機付パートタイム4WD」、「3リンクリジッドアクスル式サスペンション」などの車体構成を継承。また、ホイールベースの延長により、高い直進安定性や操縦安定性を実現した。
外装では、ジムニーのシンボルでもある5スロットのフロントグリルにガンメタリックの塗装とメッキの縁取りを施すことで上質感を演出。車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアボディーにより危険回避性能を向上した他、無塗装樹脂のバンパーやフェンダーのプロテクター部品など傷がつきにくいボディー構成を採用。さらに、前後バンパー下部を切り上げた形状とすることで悪路走破性を向上した。
内装では、ジムニーシリーズの特長であるオフロードなど過酷な環境下での運転のしやすさや各部の操作性にこだわった、機能に徹したデザインを継承。後席にしっかりと乗員が座れるようにシートに厚みを持たせ、ラゲッジは荷物の滑りにくいカーペットを採用した他、リヤウインドウ周りにトリムを追加することで、後席乗員の快適性を向上。フロントコンソールボックスにドライバー用の後席パワーウインドウスイッチを追加した。
車体色には、鮮やかなパールレッドの質感がエネルギッシュでアクティブな印象を与えるシズリングレッドメタリックと、上質感を感じさせるセレスティアルブルーパールメタリック等をジムニーシリーズとして新たに採用。2トーンルーフ仕様車には「シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ」「シフォンアイボリーパールメタリック2 ブラック2トーンルーフ」の2色を、モノトーンには「セレスティアルブルーパールメタリック」「ジャングルグリーン2」「アークティックホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール4」の4色を設定し、全6色をラインナップ。
パッケージングでは、ジムニー シエラに対して全長及びホイールベースを延長し、後席乗員の着座位置を後方に移動することで、後席の乗降性・居住性向上と荷室空間の拡大を実現し、ロングドライブでの快適性を向上した。
安全面では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備した他、アダプティブクルーズコントロール(ACC)を採用するなど、安全装備の充実化を図った。
なお、ジムニー ノマドは経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当する。
【希望小売価格】265万1000円~275万円