NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議(RJC)は11月12日、2025年次RJCカーオブザイヤーの最終選考会をモビリティリゾートもてぎ(栃木県)で開催し、その結果スズキ「スイフト」がRJCカーオブザイヤーを受賞した。
<スズキ「スイフト」:授賞理由>
歴代スイフトから引き継いできたスタイリッシュなデザイン性やスポーティな走行性能をブラッシュアップ。新開発のパワートレインにクラストップレベルの空力性能、軽量高剛性ボディなどでクルマ本来の基本性能を高めたうえで、最新の運転支援システムを採用したことを評価した。
また輸入車の中から選ばれるRJCカーオブザイヤー・インポートは「MINIクーパー」が、技術の中から選ばれるRJCテクノロジーオブザイヤーはBYD シール搭載の「LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造」がそれぞれ受賞した。
<「MINIクーパー」:授賞理由>
コンパクトでゴーカートフィーリングがある「MINI COOPER」らしさを継承。多彩なパワーユニットと2種のボディ、それぞれのモデルの乗り味は明確なキャラクターが与えられている。内外装のデザインからも開発者の遊び心がうかがえることを評価した。
<LFPブレードバッテリーとCTBボディ構造:授賞理由>
LFPブレードバッテリーは、安価なリン酸鉄を正極材料とし、リチウムイオン電池につきものの発火の恐れを低減。これを板状に成型して密に並べ、さらにCTB方式でそのセルを直接ボディに搭載することで、搭載時のエネルギー密度、スペース効率を向上。EVの性能向上に貢献したことを評価した。
さらに、この他に三菱自動車の商用車「トライトン」に対して、RJCカーオブザイヤー特別賞が贈られた。
<三菱自動車「トライトン」:授賞理由>
ピックアップトラックでありながら、SUV的な用途で、キャンプやさまざまなアウトドアスポーツを楽しむアクティブなユーザー層に好評。悪路走破性や走りの楽しさといった三菱自動車らしさ、パジェロで培った四輪制御技術や信頼性・耐久性を評価した。