スズキとエステー株式会社は10月11日、快適な車内空間をサポートする「Air Forest YOWAN（エアフォレスト ヨワン）車用エアケアキューブ」を共同開発し、2025年春までに発売すると発表した。なお、スズキ公式ECサイト「S-MALL」とスズキ販売店で販売する。
スズキは、自社の社内調査において、自動車に同乗する人の約23%が乗り物酔いに困っていると回答（n=4,104）しており、近い将来自動運転の技術が発達することで、運転者を含めた搭乗者全員が乗り物酔いの対象となり、乗り物酔いの課題は今後さらに拡大することが予想されるとしている。
乗り物酔いは、乗り物の揺れやスピードの変化といった内耳（三半規管など）が感じる情報と視覚で受ける情報、体が感じる情報がズレることにより起こり、不快感・ストレス・不安等の精神的因子も影響していると言われている。
特に車内の不快なニオイ等、嗅覚から感じる不快感は、過去に乗り物酔いしてしまった記憶とともに不安を呼び起こし、乗り物酔いの誘因につながってしまうこともあるため、乗り物での移動に対してストレスを感じる要因にもなり得、スズキの社内調査でも車酔いに悩む人の約64%が、車内のニオイなどの不快感が自身の車酔いに影響していると思うと回答（n=954）しているという。
今回発表したAir Forest YOWAN 車用エアケアキューブは、よどみやすい車のニオイ空間に森の香りの力でアプローチし、快適な空間へとサポートする、車の移動を不快に感じる人に向けて開発された車用の消臭芳香剤。エステーグループの日本かおり研究所株式会社が国立研究開発法人 森林研究・整備機構と共に開発した間伐材から抽出した機能性樹木抽出成分の「クリアフォレスト」を活用した、爽やかな心地よいグリーンの香りが、車の中の不快臭に対して高い消臭効果を発揮。
また、パッケージはトドマツの森林を水彩画タッチのイラストで描写し、森の静けさと清々しい空気を表現している他、Air Forest YOWANのロゴと組み合わせることで、シンプルで上質感のあるデザインとした。
さらに、中身に詰められた丸みのあるトドマツのキューブが柔らかな印象の車内を演出。内容量は29.5gとなっており、つめかえ方式となっているため、別売りのつめかえ用で繰り返し香りを楽しむことが可能で、香りは約1～2カ月持続する（季節や使用状況により異なります）。
商品名の「YOWAN」は、「Your Wants」の頭文字「Yo」と「Wan」を組み合わせた造語で、「森の香りの力を借りて、不快な移動空間にアプローチし、快適なクルマでの移動を希望するあなたの望みに寄り添う」という意味が込められている。
