日産自動車は6月13日、「ノート オーラ」をマイナーチェンジし、90周年記念車の「ノート オーラ90th Anniversary」とあわせて、同日より発売した。なお、「ノート オーラ NISMO」は7月の発表を予定している。
ノート オーラは、第2世代「e-POWER」を搭載し、スムースで力強い加速、なめらかな減速制御、優れた静粛性を実現したプレミアムコンパクトカー。今回のマイナーチェンジでは、フロントデザインを一新するとともに、機能や使い勝手の向上が図られた。
<デザインの一新>
外装では、フロントグリルに新時代のデジタルVモーションを採用。日本の伝統工芸を感じさせるデザインのグリルをヘッドランプ下までワイドに広げ、クルマの存在感を引き立てるとともに、ヘッドランプ下に、車体色と同色、またはダークメタルグレーのアクセントを施すことで先進感を演出。また、ウイング形状のフロント・リヤバンパーで、e-POWERの俊敏な走りを表現した。
足元には、見る角度によって光と影が美しく変化するモダンで先進感のある新デザインの17インチホイールを装着。さらに、ボディサイドの風の流れをスムースにして高い空力性能を確保するとともに、ホイールの軽量化も実現した。
内装では、グレイッシュブラウンの色合いが特徴の大型狩猟犬をモチーフとした内装色「ワイマラナー」を新たに追加。モデル名「オーラ(AURA)」のアルファベット“A”をモチーフにしたモノグラム柄のジャガード織物と合皮のコンビネーションに、ブルーグリーンのステッチを施したシート地を採用し、上質感を演出。また、内装色「ブラック」においても、新たな色味の木目調フィニッシャーを採用し、あわせてインストルメントパネル、アームレスト、ドアトリムクロスを落ち着きのある色味に変更した。
車体色では、プレミアム感とドイツの深い森を疾走するイメージでデザインした新色「フォレストグリーン」にスーパーブラックを掛け合わせた2トーンの他、5種類の2トーンカラーと8種類のモノトーンカラーを設定。
<機能と使い勝手の向上>
運転席のパワーシートを新たに全車標準装備した他、グローブボックスの容量を拡大し、収納スペースを上下2段に仕切ることで利便性を向上。また、後席のUSB電源ソケットにタイプCを採用し、夜間でも差し込み位置が分かるようにリングライトを追加した。
<90th Anniversary>
マイナーチェンジ車をベースに、しっとりとした肌触りと包まれる心地よさや優れた耐久性を実現する日産独自開発のシート素材 「テーラーフィット」、 カッパーストライプの入ったブラックドアミラー、専用17インチブラックアルミホイールを装備する等、上質感を向上した仕様とした。
【希望小売価格】277万9700円~317万1300円
また、日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社は6月13日、ノート オーラをベースとしたカスタムカー「AUTECH」を新たに設定するとともに、ノート オーラ「助手席回転シート」をマイナーチェンジし、「AUTECH」は7月に、「助手席回転シート」は同日より、日産の販売会社を通じて発売すると発表した。
今回発売するノート オーラ「AUTECH」の外装では、AUTECHブランド車共通の表現であるドットパターンのフロントグリルや、低重心とワイドスタンスを強調し、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツ、細部まで丁寧に作り込んだスポークフォルムをダーク金属調塗装で仕上げた専用アルミホイール等を採用。また、AUTECHブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海から着想を得たデザインとして、海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れた専用シグネチャーLEDも装備。
全体をブラック基調でコーディネートした内装では、上質な本革で仕立てたシート、ステアリング、インストパネル、アームレスト等にブルーステッチを施した他、鮮やかな木目が特徴的な高級材、紫檀(シタン)の柄に、光を受けるとさりげなくブルーに光るダークグレーを施した専用フィニッシャーを、インストパネルの一部やコンソールに採用する等、エレガントな空間を演出した。
車体色には、オーロラフレアブルーパールにスーパーブラックのルーフを組み合わせた2トーンをAUTECH専用カラーとして設定。全8色のカラーバリエーションを用意した。
ノート オーラ「助手席回転シート」のマイナーチェンジでは、ベース車と同様にフロントデザインを一新するとともに、機能や使い勝手の向上を図った。
【希望小売価格】[AUTECH]305万300円~333万1900円[助手席回転シート]288万9700円~317万1300円