「KIZUNA 2023 フリートEXPO in 深川」
トヨタモビリティ東京(佐藤康彦社長)は11月6・7日、法人業務を行う同社フリート領域主催の新規イベント「KIZUNA 2023 フリートEXPO in 深川」を開催した。
この催しは、脱炭素社会に向けた企業の取り組みやDX(デジタルトランスフォーメーション)化の一助となるモビリティ関連商品や技術を、展示会方式で法人顧客に紹介する同社初のイベント。KIZUNA=絆をテーマに、企業、グループ会社、そして自社内の連携強化につなげることも目的とし、会場にはトヨタL&Fやトヨタ車体、南関東日野自動車、ダイハツ東京販売といったトヨタグループ各社も出展。見所の多いイベントとなった。
2日間で約280社、644名が来店
広い敷地を持つ深川店(東京都江東区千石)を会場に、屋外には電動車や給電システムに加え、ショーファーカーやビジネスカーを展示した他、トヨタの安全支援技術ICS(インテリジェンスクリアランスソナー)体験コーナーも用意された。
給電システムは、MIRAIに蓄電された電気でキッチンカーの電力を賄う実演を通して、万が一の災害時には電源供給車として活用できることを紹介。ショーファーカーやビジネスカーの展示エリアでは、普段目にする機会の少ないセンチュリーや発表されたばかりの新型クラウン セダンに注目が集まっていた。
グループ企業の展示ブースでは、ダイハツ東京販売が移動販売のサポートサービス「Nibako」、トヨタL&Fは水素を燃料とする燃料電池フォークリフト、南関東日野自動が超低床のウォークスルー構造を持つ日野デュトロZ EVを出展。
会場の深川店に商用車架装専門店「CARGO BASE」を展開するトヨタ車体もオリジナル架装車両やコンプリートカーを展示した。また、福祉車両ウェルキャブの展示では、車いすの乗降車をより便利にするロック機構を備えたプロトタイプが先行展示されていた。
一方店内は、ソリューション展示コーナーとして車両管理DXや二酸化炭素排出量の見える化、BCP(事業継続計画)関連の提案や展示が行われ、こちらも賑わいを見せていた。
この2日間で、グループ各社の顧客も合わせ約280社、644名が来場。脱炭素・DXに繋がるモビリティの現在地を紹介する新しい試みは、大盛況のうちに閉幕した。