ジャガー・クラシックは6月14日(英現地時間)、「Eタイプ」のレース初勝利を称える限定モデル「Eタイプ ZP コレクション」を発表した。2台1組、7組限定で販売する。
Eタイプ ZP コレクションは、1961年にグラハム・ヒルとロイ・サルバドーリが参戦したレースで初優勝を果たした、Eタイプをオマージュした特別モデル。Eタイプのレースの伝統を記念する専用ディテールの数々と、現代的なクルマとしての使いやすさを兼ね備えているのが特徴だ。
オリジナルのレース車両からインスピレーションを得たカラーリングを採用しており、グラハム・ヒルが運転したオリジナルの「ECD 400」をインスパイアしたオールトンブルーのエクステリアに、レッドのレザーインテリアを組み合わせたドロップヘッドクーペと、ロイ・サルバドーリの「BUY 1」をオマージュしたクリスタルグレーのエクステリアと、ダークブルーのインテリアを組み合わせたフィックスドヘッドクーペの2台1組で構成される。
パワートレーンは、直列 6気筒3.8リッターXKエンジンと、ジャガー・クラシックがこのモデル専用に開発したクロスレシオ5速マニュアル・トランスミッションを搭載。
また各モデルには、記念エンブレム、英国のトップレザーメーカーであるブリッジ・オブ・ウィアー社のソフトレザーを採用したインテリア、アーティストのジョニー“キング・ナード”ダウェルによるビスポークのアルミニウムコンソールパネルをはじめとする専用アイテムが装備されている。
さらに、当時のドライバーが着用していたオリジナルのヘルメットを再現するため、1950年代からヘルメットを製造してきた英国の専門メーカーのエバーオークのビル・ヴェロがハンドメイドしたヘルメットを、ジャガー・クラシックのトリムエキスパートが特別に作成したバッグに入れて提供する。
なお、ジャガーのSV BESPOKEパーソナライゼーションチームは、「Eタイプ ZP コレクション」にインスピレーションを得た限定モデルとして「Fタイプ ZP コレクション」を、2023年後半に発表すると予告した。同モデルは、V型8気筒5.0リッター スーパーチャージドエンジンを搭載した最後のジャガーのスポーツカーとなり、限定モデルのうち14台は「Eタイプ ZP コレクション」の購入者のために割り当てられる。