三菱自動車は11月10日、新型軽EV「eKクロス EV」がNPO法人日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する2023年次「RJC カーオブザイヤー」を、また「eKクロス EV」搭載の「軽EVの電動化技術」が2023年次「RJCテクノロジー オブザイヤー」を受賞したと発表した。
「eKクロス EV」は、SUVテイストの軽自動車であるeKクロスシリーズに新たに設定したEVモデル。一充電走行距離180km(WLTCモード)を実現しつつ、抑えた価格設定としているほか、ゆとりのある室内空間と使い勝手の良さに、EVならではの滑らかで力強い走り、高い静粛性と乗り心地、さらに先進の運転支援機能とコネクティッド技術を装備している。
また、同モデル搭載の「軽EVの電動化技術」は、レイアウトの最適化によって、ガソリンエンジンモデルと同様の広々とした快適な室内空間を確保するとともに、低重心化と理想的な前後重量配分の実現により優れた操縦安定性と高い乗り心地を実現。「アイ・ミーブ」や「ミニキャブ・ミーブ」で培ったEV生産技術に加え、バッテリーパック一貫生産対応や、EVプラットフォーム製造ラインの増設などにより、高い品質とコスト競争力を実現した。
【受賞理由】
◆RJCカーオブザイヤー
日本の交通事情にマッチした軽自動車規格のボディサイズに、日常使用で十分以上の走行距離、滑らかな加速やきびきびとしたハンドリング、上質な内外装、最新の安全装備を備え、実用EVとして高い完成度を誇る。同時に幅広いユーザーに手の届く車両価格も実現し、EVの普及促進に弾みをつけるモデルとして評価した。
◆RJCテクノロジー オブザイヤー
日産/三菱が培ってきた電動化技術を活用しながら、さらに小型化、低コスト化を実現。軽自動車としての制約をクリアしながら商品力の高い軽EV「三菱eKクロスEV」として完成させた。今後の小型EVの礎となる技術として高く評価した。