ドライバーからの服装“見えやすさ”診断ソフトウェアを開発
JA共済連(全国共済農業協同組合連合会・柳井二三夫代表理事長)、トヨタ・モビリティ基金(豊田章男理事長)は9月14日、薄暮(日没時刻の前後1時間)時間帯・夜間の自動車対歩行者事故削減を目的に共同開発したソフトウェア「見えチェック」を発表し、都内で披露会見を行った。
「見えチェック」は、自身の服装がクルマを運転しているドライバーからどのように見えるかをシミュレーションし、服装の見えやすさを診断できるソフトウェア。岩崎電気の「光環境システム・クオピクス」の技術を応用して新開発された。
薄暮時間帯の交通死亡事故件数は、昼間に比べ約3.6倍に跳ね上がる。この薄暮・夜間の自動車対歩行者の交通事故を防ぐには、歩行者が自身の存在をドライバーに“発見・認識してもらう”ことが重要となる。
本ソフトウェアを用いることで、自身の姿がドライバーからどのように見えるかをA〜Cの3段階で評価。ドライバーから見えやすくするためのアドバイスが記載された「診断表」として提供される仕組みだ。
お笑いコンビ・ティモンディが見えチェックを体験
発表会見では、お笑いコンビ「ティモンディ」が登場し、実際に「見えチェック」を体験。
前田裕太さんは薄黄色のジャケット姿、高岸宏行さんはダーク系のスーツで登場し、まずは全身撮影。自動車から38m・57m先を想定した「見えやすさ」診断では、前田さんのA判定に対し、高岸さんはほぼ視認できずC判定となった。
「服装が交通安全に影響するとは意識していなかった。明るい色を選ぼうと、これだけ違いがあれば思いますね」と前田さん。普段はオレンジ系のファッションを好む高岸さんも「交通安全を意識すると明るい服がいい」と話していた。
今後は、薄暮・夜間は見えやすい服装で外出することで、交通安全に繋がることを認知・意識してもらうための活動をスタート。各種イベントやJA共済連が実施するドライビングシミュレーター搭載車両「きずな号」による全国展開等で本ソフトウェアを交通安全啓発活動に活かしていく。